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2020.07.01 14:30

エコバッグもいいけど、目にも美しい「進化系風呂敷」の世界へ

京都の風呂敷専門店「むす美」の商品

京都の風呂敷専門店「むす美」の商品

7月1日より、全国でレジ袋が有料となる。そんな中マイバッグが注目を浴びているが、「世界で最初のエコバッグ」とも言われる風呂敷にも注目したい。目にも美しい風呂敷の可能性は無限大だ。今もなお進化を続ける、最先端の風呂敷を紹介しよう。

エシカルな取り組みを行うLUSHの「ビンテージ風呂敷」


LUSH
色とりどりのLUSH 「Knot Wrap」 Swapとは「交換する」という意味。

入浴剤などで知られるハンドメイドコスメショップLUSHでは風呂敷からインスピレーションを受けた「Knot Wrap」(税込450円〜)が販売中だ。LUSHの発祥地イギリスでは2009年からこの商品が発売されており、日本でも翌年から販売されている。

LUSHは環境問題へ徹底的に配慮した製品づくりや、動物実験を行わないなど、エシカルな取り組みをポリシーとして掲げていることで知られる。昨年オーストラリアで大規模森林火災が起きた際には、コアラの形の石鹸を販売し、その売り上げの全額を野生動植物の救援団体に寄付したことで話題となった。

「Knot Wrap」もフェアトレードコットンやリサイクルプラスチック素材からできているものや、ヨーロッパのビンテージスカーフを再利用したものなど、人と環境に優しい風呂敷と言える。昨年には、使わなくなったKnot Wrapを店頭に持っていくと半額で新しいWrapが購入できる「Knot Swap」プロジェクトが開始された。回収されたWrapは洗濯や検品などを経て再び店頭に並び、新しい持ち主の元へと渡る。「ビンテージには価値がある」という考えを大切にし、「捨てる行為」を減らしていくサイクルを生み出したい狙いだ。

災害時に1枚「12役」のレスキュー風呂敷


防災
写真のように水の持ち運びもできる。風呂敷にリュック型、ハンドバック型、など12通りの結び方が描かれている

最も簡単で日常的な防災対策としても風呂敷が活躍するかもしれない。災害大国・日本ならではのアイディア商品「アクアドロップ レスキュー」(税込3850円)に注目が集まっている。この風呂敷には、布地に12通りの活用法が描かれており、万が一、外出時に災害にあった際にもすぐ活用できるため心強い。

撥水加工がされているため、両端を結べば約10Lの水を運ぶことができる。さらにリュックの形に結ぶと2Lのペットボトル4本分(約8kg)を運べるほどの丈夫さだ。腕を負傷したら三角巾として使え、授乳用ケープにもなる。避難時に発見されやすい色使いなど、1枚の布をライフラインとして活用するための工夫が満載だ。

商品名の「アクアドロップ」とは風呂敷に撥水加工を施したシリーズのこと。近年、撥水加工が施された風呂敷は多く販売されており、急な雨降りには鞄や自転車のカゴのレインカバーとしてや、使用した雨具の収納としても活用できる。レジャーシートやテーブルクロスとしても、撥水加工がされているのは嬉しいところだ。

防水
撥水力が弱まった際は、アイロンをかけると再び効果を発揮する。
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文=河村優

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