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As Mobile Economist at TUNE, I forecast and analyze trends affecting the mobile ecosystem.

Photo by Dario on Unsplash

リッチな人々が自動車の運転を行う頻度は、パンデミックの発生以前と同レベルに回復しつある模様だ。

テスラCEOのイーロン・マスクは6月26日、米国とカナダでのスーパーチャージャーの利用回数が通常レベルに戻り、今後の2、3週間で新型コロナウイルスの感染拡大以前の記録を上回るとツイッターで発言した。

スーパーチャージャーはテスラが構築した高速充電ステーションのネットワークで、世界各国をカバーしている。興味深いことに、中国などのアジア太平洋地域でのスーパーチャージャーの利用頻度は既に通常レベルに到達しており、EMEA(欧州、中国、アフリカ)地域でも北米と近い水準に戻っている。

3月から5月にかけて、ホワイトカラーの人々は在宅で勤務し、工場などのブルーカラーの労働者は出勤を余儀なくされた。ホワイトカラーたちはZoomやSlackを駆使して自宅から勤務を行ったが、ブルーカラーは工場などでフィジカルな作業を行わねばならなかった。

ホワイトカラーの賃金は高額であり、4万ドル以上のテスラの車両の主要顧客は彼らだ。3月時点でホワイトカラーの在宅勤務率は60%以下だったが、5月には67%まで伸びていた。マスクによると、同時期のスーパーチャージャーの利用頻度は通常時の65%まで低下していたという。

しかし、現在のスーパーチャージャーの利用頻度は通常時を15%下回るレベルまで回復したという。これは経済に非常に大きな影響を与えるかもしれない。ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、富裕層はパンデミック後に支出額を20%から35%も引き下げたという。一方で低所得層の支出額は以前とさほど変わっていない。

支払いボリュームを最も減らしたのは上位25%の富裕層だったという。これは、リセッション入りした米国経済の大きな脅威となる。

マスクが指摘したスーパーチャージャーの利用頻度の回復は、富裕層の消費行動が以前のレベルに戻りつつあることを示している。

しかし、経済回復がリスクを伴うことも明らかだ。米国の19州で感染者数は増加しており、病院のキャパシティも限界に達しようとしている。世界の感染者数は1000万人を突破し、死者も50万人を超えている。

米国での感染者数は250万人以上で、死者数も12万人を突破した。

イーロン・マスクは以前から経済再開の重要性を説いており、テスラは3月中旬にファーモント工場を再開させて強い非難を浴びていた。

編集=上田裕資

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