ビジネス

2020.06.29

ニューヨークは「新しい日常」へ。接客はWithコロナ時代の新しい形に

(筆者撮影)



実際のレシート

ビフォーコロナのニューヨークでは、レストランでの支払いはクレジットカードが一般的だった。しかし、今回行きつけのレストランでは新しく「タッチレス決済」が導入されていた。現金やクレジットカードでの支払いはできない。

お会計時に渡されたレシートのQRコードを読み込むとオンラインで決済が可能だ。遷移先のウェブページにて、伝票内容の確認と、チップ額を選択しクレジットカード情報を打ち込むと支払いが完了する。レシートは控えとして持ち帰る。

これにより、店員とのクレジットカードの受け渡しや伝票サインなどによる間接接触が一切行われない。徹底されている。

営業再開様子見をする飲食店も奉仕活動で経済貢献


全ての飲食店が屋外飲食をスタートしたわけではなく、まだ様子見をしているお店も多い。実際、7月まで様子をみるというお店も少なくなかった。



そんな様子見のお店も、ただ時期を待つだけではなく、地域のためにボランティアを行なっているお店もある。アメリカで大ヒットしているヨーグルトカフェ「チョバーニ」SoHo店では、無料で食料の入った袋を配布するフードパントリーサービスを行なっている。この取り組みはどういったものか。「チョバーニ」SoHo店の店長サル氏に話を聞いた。


(Chobani Cafeの店長サル氏。筆者撮影)

──フードパントリーとはどのような企画ですか?

当店は普段カフェとして朝食からディナーまで営業しています。通常営業のできないこのパンデミックの状況下では我々が食料庫となり、地元を支えています。週に3回、1日130袋の食料を無料配布しています。袋には自社の製品と、この企画に賛同してくれたパートナー企業の製品が含まれています。6月いっぱいまではこのフードパントリーを続けて、通常営業はその後7月を予定しています。

──袋の中身は何ですか?

日によって中身は異なります。今日は、ツナのジャーキー、ピーナッツバター、オートミルク、ヨーグルト、スーパーフルーツのスムージーなどです。

全て栄養素の高いものを選んでいます。この厳しい環境の中で、日々我々の健康と安全のために闘ってくれているエッセンシャルワーカーやこの地域の皆さんが1日を元気に過ごせるように、という想いから製品を選んでいます。

美容室では体温チェックと消毒で徹底



(GARDEN New York店内は席数を半分に。撮影:Ryota Tempaku氏)

日本に本店を持つ美容室のニューヨーク支店「GARDEN New York」は約92日ぶりに営業を再開した。


(美容室GARDEN New Yorkの入り口。撮影:Brian R. Moore)

お客は入り口で体温を測り、37.5度以下であれば両手を消毒し、入店が可能。お客もマスクの着用は必須だ。
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文=YUKA(吉田優華子)

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