ビジネス

2020.06.26

ビル・ゲイツ夫妻が語る「コロナ後の世界」に向かう長い道のり

ビル・ゲイツ夫妻(Frederic Stevens / by Getty Images)


2人は新型コロナウイルスが人種的マイノリティに特に大きなダメージを与え、ヘルスケアの格差を浮き彫りにしたことを指摘した。

メリンダは先日、マッケンジー・ベゾスと共にジェンダーの平等を実現するためのアイデアコンテストを開催すると宣言していた。「Equality Can’t Wait Challenge(平等を待っていられない)」という名のコンペティションで2人は、2030年までに米国女性の地位と影響力を高めるための優れたアイデアに、3000万ドルの賞金を授与しようとしている。

「女性は男性に比べ、2.5倍もの家での仕事をこなしているというデータもある。年老いた親たちの介護や子供たちの世話などだ。コロナ後の経済再開を行う上で、そのような状況をアップデートしていく必要がある」とメリンダは話した。

ゲイツ夫妻は今から10年前にウォーレン・バフェットと共に、資産の半分以上を慈善事業に寄付する取り組みGiving Pledgeを開始した。当日の講演の締めくくりに、2人は世界27カ国の慈善活動家たちに、次のように語りかけた。

「今こそ力を合わせるべき時なのです。慈善活動家である我々は、このような危機の時に何をやったかで世間に評価されるのだから。資金を注ぐべき対象はいくつもある。食糧不足の問題もあれば、地域や人種に関わる問題もある。そして新型コロナウイルスに特化した取り組みもある。それぞれの活動家が独自のクリエイティブなやり方で、コミュニティに貢献できるのです」とメリンダは語った。

編集=上田裕資

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