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ゲイツは、仮に2つのワクチンの有効性が確認された場合でも、それが行き渡るまでに2年が必要になると考えている。また、摂取にあたっては優先順位を決める必要がある。

「支払った金額が大きい国が、優先的にワクチンの供給を受けられるような事になってはならない」と、メリンダが説明した。

「世界には6000万人の医療従事者がいる。まず最初にワクチンを受けるべきは、人々の命を守る仕事をする人たちだ。そしてその次に、国や人口に沿った順序が必要になる。米国の場合はまず黒人を優先するべきで、基礎疾患を抱えた人々や高齢者への配慮も必要になる」

WHOは完璧から程遠い組織だが


ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、コロナ対策に3億5000万ドル(約375億円)以上を投じることを宣言している。2人は今後、世界エイズ・結核・マラリア対策基金とGAVIアライアンスなどのNPOと連携し、開発途上国にワクチンや有効な治療法を平等に行き渡らせようとしている。

2人の財団は6月初旬、16億ドルの追加資金をGAVIアライアンスに拠出し、今後5年間の多岐に渡る活動を支援すると宣言した。夫妻はさらに、彼らが過去20年に渡り支援を続けるWHOを、今後もサポートしていく姿勢を強調した。

「WHOは決して完璧な組織ではない。むしろ、完璧からはほど遠い組織と言えるかもしれない。しかし、WHOは第2次世界大戦の終了後に、世界の人々が立ち上げた組織だ。このような危機に対応するためにWHOは存在する」とメリンダは語った。

トランプ大統領は5月下旬、米国がWHOから撤退すると述べ、支援も打ち切ると宣言した。

メリンダは、エボラ熱が東アフリカで拡大し、世界最大規模の人口を抱えるナイジェリアに広がった時、WHOがその感染拡大を食い止め、ウイルスが米国に到達することを防いだことについて語った。

ゲイツ夫妻は今年の秋の新型コロナウイルスの第2波の到来を予測し、その際の主要な防御策の一つがマスクになると話した。2人が大いに懸念しているのが、米国ではマスクの着用が遵守されていないことだ。

「マスクは高価なものではないし、人々が思うほど醜くもない」とゲイツは話した。「全ての人がマスクを着用すべきだ。一人の例外もなく」とメリンダが続けた。

編集=上田裕資

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