ビジネス

2020.07.15

ツイッター、インスタ、Slack、Github、みんな「サイドプロジェクト」から誕生した

Photo by Austin Distel on Unsplash


■ GitHub


エンジニア向けソフトウェア開発のプラットフォームであるGitHubも、元々はサイドプロジェクトとしてスタートした。ファウンダーであるChris WanstrathとPJ Hyettはその当時、テクノロジー系プロダクトのレビューサイト、CNET向けのページ作成をメインの仕事としていた。

その際、オープンソースのコードアップデートのしにくさに大きな不便を感じ、平日の夜や週末を利用して自分たちの使いやすいリポジトリを開発。のちに一般公開することで、GitHubが生まれた。

その後GitHubはエンジニアを中心に人気を集め、2017年の6月にMicrosoftによって20億ドルで買収されることとなった。

■ Groupon


ファウンダーのAndrew Masonが、携帯電話の年間通話プランの中途解約に手こずっていたことをヒントに、同じ目的のユーザーを集め、目標達成のために一緒に活動を行うためのソーシャルプラットフォーム"The Point"を立ち上げた。

複数のユーザーが集まれば一人ではできないことが達成できるのではないかというのがコンセプトであったが、とあるユーザーグループが、集団で商品のバルク購入をすることで割引を受ける活動をしているのに気づく。

そこから、共同購入クーポンサイトを作り、地元のシカゴを中心にリリース。2008年のリーマンショックの影響で、多くの消費者が節約傾向にあったタイミングも手伝い、大きな成功を成し遂げた。

■ Twitch


ゲーム実況プラットフォームのTwitchは、元々Justin.tvというスタートアップのサイドプロジェクトとして始まった。Justin.tvは、ユーザー同士がストリーミング動画をアップするプラットフォームで、YouTubeとUstreamを掛け合わせたようなサービスであった。

当時はWebで動画を見ること、そして配信することがまだまだ一般的ではなかったため、配信側のユーザーがなかなか集まらなかった。そこで、ファウンダーのJustin自身が私生活の様子や、体を張った突撃取材動画を流したりしていた。

そんな中で、オンラインゲーム好きのJustin.tvのスタッフは課外活動として、週末にオフィスでスタートアップ対抗World of Warcraftを定期的に開催していた。そして、その様子をストリーム中継したところ一気にアクセスが集まり、それをヒントにユーザーがゲーム中継をストリームすることに特化したTwitchを考案した。

その後、Twitchは大人気になり、2014年Amazonに9.7億ドルで買収された。

ちなみに、個人的なことであるが、彼らのオフィスがbtraxの隣のブロックにあったり、週末のイベントに参加したり、ファウンダーのJustin Kanとはバイク友達だったりしたこともあり、当時より交流が深かったのが懐かしい。


TwitchファウンダーのJustin(左)とbtrax CEOのBrandon(右)

■ WeWork


WeWorkのファウンダーであるAdam Neumannは当時、ブルックリンの片隅でKrawlersと呼ばれる赤ちゃん向けの洋服を売るビジネスを展開していた。そのビジネスがあまりうまくいっていなかったため、共同創業者と共に空いているオフィススペースを格安で貸し出し始めた。

そのコワーキングは環境に配慮していたことから、当時"Green Desk"と呼ばれた。のちにそのサービスを売却し、WeWorkをスタートさせた。
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文=Brandon K. Hill(CEO of btrax. inc)

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