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Spencer Platt/Getty Images

米ホワイトハウスの経済顧問ラリー・クドローは6月22日、トランプ政権が新型コロナウイルスの感染拡大の“第2波”への準備を開始したとの報道を否定し、「第2波はやって来ない」と発言した。クドローによると、米国は今後も感染の第1波から抜け出せないという。

米疾病対策センター(CDC)によると、米国内の新規感染者数は6月20日までの24時間で3万2000人に達し、5月1日以降で最多となった。クドローは22日のMSNBCの番組で今回の発言を行った。

米国内では複数のホットスポットの出現が確認されており、クドローもそれが事実であると認めたが、「我々は適切な対処法を心得ている。現在の状況は冬から続いているものだ」と述べた。

しかし、ピーター・ナバロ大統領補佐官は21日のCNNのインタビューで、「トランプ政権は秋に向け、医療物資の備蓄を開始した」と発言した。その数時間後にナバロは声明を発表し、「我々は感染の第2波に向けた動きを進めているのではない。しかし、慎重を期して準備を行っている。我々の行動に矛盾点は無い」と述べた。

公衆衛生の専門家らも、米国が現在、感染の第2波に襲われているとの考えは正確ではないとの考えを示している。なぜなら、感染の第1波がまだ終わっていないからだ。ハーバード大学のAshish Jha教授は6月12日にNPRに対し「この状況はまだしばらく続く」と述べていた。

Jhaと同様の考えを、政府の新型コロナウイルス対策チームの顔として知られるアンソニー・ファウチ博士も述べている。ファウチ博士は6月16日のメディアの取材に、「我々は今も第1波の中に居る」と話していた。

ワシントンの有力筋の予測によると、米国では10月までに20万人以上が、新型コロナウイルスが原因で亡くなるとされている。ジョンズ・ホプキンズ大学によると、累計の死者数は22日に12万人を突破した。

ドナルド・トランプ大統領は6月20日の演説で、感染者数の報告件数の増加を抑えるために、検査を抑制するよう命令したと発言した。この発言に対し、民主党からは強い反発の声があがったが、ナバロ大統領補佐官は「大統領はジョークとして話しただけだ」と述べた。

副大統領のマイク・ペンスも6月16日のウォール・ストリート・ジャーナルに「感染の第2波はやって来ない」と題した寄稿記事を寄せていた。

しかし、ニューヨーク・タイムズ(NYT)は6月22日、過去2週間で新規感染者数が20%増加したと報道した。特に感染者が急増しているフロリダ州のロン・デサンティス州知事は21日、「新規感染者の多くは20歳から30歳の年齢層だ」と述べていた。

編集=上田裕資

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