ビジネス

2020.06.24

職場において「外見の魅力」の意味は薄れていく

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ビデオ会議でも当然、容姿が整っている方が有利だと思うかもしれません。しかし、映像や音声は加工することができます。カメラで外見が良く見える補正フィルターを適用すれば、誰でも見た目を良くすることができるので、条件はさらに平等になります。Zoomにはすでに補正機能が備わっています。InstagramやSnapchatにはさらに高度なフィルターがありますが、それらがビジネスの世界でも普通に使われるようになるのは、もはや時間の問題です。

フィルターがかかった世界は作り物のようだと感じる人もいるかもしれませんが、それならメイクについてはどうでしょうか? フィルターはデジタル版のコスメに過ぎません。音声加工に関しては、今まであまり使われたことがないオンラインの領域ですが、これも有利になるとわかれば、一般的に使われるようになるのはやはり必然の流れかもしれません。

仕事のオンライン化が進む中、これまでオフィスという環境で成功してきた高身長かつ容姿端麗でカリスマ性のあるリーダーたちは、絶大な効果を発揮してきたそれらの長所が以前と比べてはるかに頼りないものになっていることに気づくでしょう。このようなパラダイムシフトがどのように社会を変え、新しいリーダーが現れるような土台を作り上げるのか、注目していきたいところです。

連載:VCのインサイト
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文=James Riney

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