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2020.06.27 13:00

商談時にも注意。育ちや気品は「おしぼり」の使い方に出る

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著者からのメッセージ


「私はごく普通の家の育ちなので」「最近おつき合いを始めた彼は、育ちが良くて」「私も主人も、家柄や育ちが特別いいというわけでもなく。受かる子は、やはり育ちが違うのでしょうね」……。
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これは、私が代表を務める「マナースクールライビウム」、そして「親子・お受験作法教室」でのカウンセリング時に、生徒さんから頻繁に聞かれる言葉です。みなさん、「育ち」ということをどれだけ意識し、憧れているのかが感じられます。そして、「育ちの良さ」は一部の特別な人だけのものと、多くの方が思っているようです。

しかし、本当にそうでしょうか。

私は「育ち」とは、家柄とは関係のないその方の佇まいのこと、と思っています。
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「育ちがいい」と人から思われる所作やふるまいを、知っているかいないかだけの違いです。

私は仕事柄、皇室や政界、有名芸能人、一部上場企業のトップ陣など、数多くのエグゼクティブや一流の方と接する機会がありますが、その中でも「育ちがいい」と言われる方には共通点があるように思います。それが、接する誰もが心地良く感じるふるまい。普段から自然に行っているであろう所作の美しさ、言葉遣いや話し方。そして、そこに現れる心遣いです。これらが、見る人に「育ちの良さ」を感じさせていると思うのです。

お受験や婚活、重要な場面で問われる「育ち」


なぜ、マナー講師である私が、今あえて「マナー以前の育ち」についてお伝えするのか? その理由はここにあります。

実は、お受験、就活、転職、婚活、結婚など、人生の重要な局面で、この「育ちの良さ」を問われることが圧倒的に多いのです。お受験では、お勉強や付け焼き刃の浅いお行儀ではなく、にじみ出る「育ちの良さ」が求められます。婚活でも、容姿や年齢、職業以上に「育ち」が重視されます。

たとえば、婚活がうまくいかない理由の多くに、食事中のふるまいがあげられます。「買ってきたお惣菜をお皿に移さず、パックからそのまま食べる」「お箸を三手で取り上げず、片手でつかんで取り上げてしまう」……これらは、マナー違反まではいかなくとも、品格や好感度が下がる日常の些細な習慣。

せっかく正しいマナーを身につけて、パーティや高級レストランで完璧にふるまえても、マナー以前のところで気づかないうちに減点され、チャンスを逃してしまう。これは本当にもったいないことです。

「育ちの良さ」は、良家に生まれ、そこでしつけられない限り、知ることも、身につけることもできないと多くの方が思い込んでいますが、知ることさえできれば、どなたでも身につけていただけます。

そこで、「育ちがいい」と言われる所作や、話し方、ふるまいのコツを『育ちがいい人だけが知っていること』にまとめました。「こんなとき、育ちがいい人はどうしているの?」という疑問への答えをエピソードと共にご紹介しています。

一度身につけたら一生の財産になりますから、ぜひ、今から「育ちの良さ」を手に入れてください。

諏内えみ著『「育ちがいい人」だけが知っていること』からの抜粋

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