女性の健康と幸福のカギを握るのは「父との強い絆」、研究結果

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2歳を過ぎるころに、娘が「自分は愛されている、愛すべき対象とされている」と実感できていれば、実社会に出た後、しきりに周囲の注意を集めようとしたり、隙間を埋めるための愛着や愛情を求めたりしなくなるのだという。

そのような安心感を持てることが、自分に対する自信や行動(他人からの承認や称賛を得ようとする欲求など)に大きな影響を与えると考えられている。

メンタルヘルス

私たちは4歳になる前に、ストレスに対処する方法を学び始める。コルチゾール(危険に備えるよう警告を発する)は脳内で非常に活発に働き、私たちに気持ちや意欲、恐怖をコントロールする方法を教えてくれる。

そして、それらに関する「境界線」の設定に影響を及ぼすのは、父親と一緒に大騒ぎしたり、ソファーから飛び降りたり、“高い高い”をしてもらったりすることだという。リスクを取っても安全だという経験が、将来のリスクや課題への取り組み方に影響を与えるということだ。同時にそれは、自分自身の反応をコントロールする方法を学ぶ機会にもなっているとみられる。

別居でも影響はある

研究結果が示すのは、物理的にも感情的にも父親が存在することが、女性の感情的な回復力と、自分に対する自信をもたらしており、それが不安障害やうつになる危険性を引き下げているとみられることだ。

だが、父親が娘と毎日一緒にいるわけではない状況(両親が離婚した、または結婚していなかった場合など)でも、父親との関係は、女性にとって最も重要な役割を果たしていると考えられるという。

編集=木内涼子

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