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父の日には毎年、父親や祖父、または父親のように思っているその他の人たちに電話をかけ、感謝の思いを伝えなければと思うものだ。すでにそうした人たちが亡くなっていれば、教わったことや、一緒の思い出を振り返る日でもある。

だが、この日以外には、父親と子供の関係に特に目が向けられることはあまりない。米国には伝統的に、母親は子供を深く愛し、一家の稼ぎ手である父親は不在がちというステレオタイプのイメージがある。そのため、父親は幼児期の発達や子供の感情的な成熟、メンタルヘルスについて話すときにも、切り離して考えられることが多い。

だが、米ウェイクフォレスト大学のリンダ・ニールセン教授(青年心理・教育学)によると、成長期に父親との間に強い関係があった場合(経済的背景や学歴、人種、宗教とは関係なく)、娘はより良い成績を収め、より多く稼ぎ、より感情的なレジリエンス(回復力)が高くなる傾向があるという。

ニールセン教授は研究の結果、父親との関係は娘の「3M(お金、男性のパートナー、メンタルヘルス)」に影響を及ぼすとの見方を示している。

お金

父親との間に、強固で協力的な関係が築かれている娘は、成績が良くなり、STEM(科学、技術、工学、数学)分野の仕事に就く可能性も高くなる傾向があるという。

これは、自分に自信が持てるようになることや、主体性が高まることと関わっているほか、父親から自己主張の方法を学べることも関連しているとみられている。

さらに、そうした関係はリスクの取り方にも影響を及ぼすとされる。起業などキャリアにおける挑戦に対してはリスクを取ることができるようになり、ビンジドリンキング(短時間での大量の飲酒)や気晴らしのための薬物の使用などにおいては、リスクを避けるようになるという。

男性

一般的によく言われるのは、娘はパートナーや結婚相手を選ぶとき、父親をモデルにするということだ。だが、実際のところその選び方には、母親などの女性がパートナーである父にどのような感情を持っていたかではなく、父と娘の1対1の関係について、娘がどのような気持ちを持っていたかが深く関係しているとみられる。

編集=木内涼子

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