ビジネス

2020.06.23

ウォルマートの医療分野進出、「処方薬管理アプリ」を展開へ

Photo by Tim Boyle/Getty Images


ウォルマートは、ドラッグストア事業を長きにわたって手がけてきたことで有名だ。たとえば、保険会社ヒューマナ(Humana)と提携し、メディケア・パートD(外来診療処方箋を負担するプラン)に加入する高齢者を対象に処方薬販売を行っている。さらに2006年には、無保険者にジェネリック薬を4ドルという均一価格で販売する画期的なプログラムを開始した。

スロベンスキーとフリーズはブログで、「ウォルマートに仲間入りするケアゾーンの技術チームは、ヘルス&ウェルネス分野における可能性を拡大し、デジタルヘルスケアのソリューションに重点を置く当社を支えてくれるだろう」と述べた。「ケアゾーンは今後も、ウォルマートとは独立した別会社であり続ける」

ウォルマートは、新たなヘルスケアサービスを次々と開発している。そのひとつが、地域の医師の評価を知ることができるシステムだ。また、新規ヘルスケアサービス事業「スーパーセンター(Super Centers)」の展開も始まっている。これは、一次医療サービスや歯科診療、行動健康に関わる医療サービス(behavioral health services)などが提供される、最終的には米国以外の市場でも展開される予定の新しいモデルの一環だ。

「ウォルマート・ヘルス(Walmart Health)」というブランド名を冠したこうしたセンターの第1号店は、2019年9月にジョージア州ダラスにオープンした。このセンターでは、ウォルマートがすでにジョージア州やサウスカロライナ州、テキサス州の19か所で営業している「ケア・クリニック(Care Clinics)」よりも多くのサービスが提供されている。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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