「中国国外でこんなに多くの中国語の書籍が読めるようになるのは初めてだ」とTrajectory社のジム・ブライアントCEOは話す。
中国の国内市場に魅力を感じる企業は多く、米アマゾンは昨年、上海に物流拠点を開設することを発表した。アジアで最も時価総額が高いネット企業の一つであるテンセントは昨年、Shanda社の電子書籍部門、Cloudary(旧Shanda Literature)を配下に置き、中国の電子書籍市場でのシェアを拡大した。テンセントは、中国有数の大富豪であるMa Huateng(馬化騰)氏が率いている。
Trajectory社はグローバルで300社以上の電子書籍販売者と取引を行っているほか、20万箇所以上の図書館や学校図書館をネットワーク化し、出版社と繋げている。同社は過去3年に渡って、中国国外での中国語の電子書籍配信を模索し、英語圏の出版社を中国に紹介してきた。
今回の提携では、Trajectory社がテンセントの電子書籍のフォーマット変換を行い、マーケティングの支援も行う。Trajectory社はテンセントに販売ロイヤリティを支払い、売上データの開示も行うとされている。