既に4000万ドルを開発に投入
ThreeFoldが実現しようとしているのは、単に利用するだけでなく、我々自身が所有するインターネットであり、従来とは根本的に異なるものだ。バックアップやストレージには多くの異なるテクノロジーが求められ、ThreeFoldはグリッドを構築するためのP2Pテクノロジーや、ストレージ、処理能力、分散アプリケーションを実現するためのネットワークテクノロジー、ユーザーとアプリケーションを橋渡しする自己修復レイヤーなどを開発中だ。
この中にはブロックチェーン技術も含まれ、グリッドを利用するためのスマートコントラクトや、アクティビティの記録に用いられている。
例えばビットコインの場合、実体のない仮想通貨のために世界最速レベルのコンピュータが難解な数式を解き、国家規模の電力量が消費されている。これに対し、ThreeFoldは仮想通貨と引き換えに形のあるサービスを提供しようとしており、筆者としては遥かに社会に役立つものだと考えている。
「ThreeFoldについて語りだしたのはつい最近のことだが、私自身は長年このプロジェクトに携わっている。新型コロナウイルスのパンデミックが発生した際には、今こそThreeFoldを広く知ってもらう必要があると感じた」とde Spiegeleerは話す。
de Spiegeleerによると、ThreeFoldとパートナーは合計4000万ドル(約43億円)以上を既に投資しているという。このプロジェクトには、30名を超えるパートナーが従事している。「我々は今まさに、夢の実現に近づいている」とde Spiegeleerは語った。