マネー

2020.06.23

【6月第3週資金調達まとめ】VTuber事業を運営するBrave group、社名変更とともに8億円の資金調達など

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、6月3週目の“注目のトピック“として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

TRENDE


調達額:10億円
調達先:伊藤忠商事
備考:第三者割当増資および新株予約権付社債発行による調達

2017年8月に東京電力ホールディングスが立ち上げた小売電気事業を手掛けるスタートアップ。

同社は"エネルギーから世界を変える、エネルギーで未来を変える"をモットーに掲げ、2018年3月から家庭への電力販売を開始した。

ブロックチェーンやFinTech分野で起業した経験をもつ妹尾賢俊氏と日米で20社以上の企業の立ち上げ経験のあるジェフリー・チャー氏が代表取締役を務めている。

最初に同社が提供を開始した「あしたでんき」は、使った分だけのわかりやすい料金体系で使用状況をオンラインで確認することができるサービスである。

2018年8月からは太陽光発電システムを活用した電力小売りサービス「ほっとでんき」の営業を開始し、東京、中部、関西の電力管内の戸建て住宅を対象に提供している。

また再生可能エネルギーの効率的活用および普及に資するP2P電力取引の実現に向けた実証実験にも取り組んでいる。

2020年6月には、伊藤忠商事を引受先とする計10億円の第三者割当増資および新株予約権付社債発行を実施。

この調達を受けて、両社の既存サービスの拡充と同時に、新規ビジネスの創出に取り組み、分散型エネルギー社会の実現により一層貢献していく。

2020年度中には共同で開発した、蓄電池と太陽光発電を活用した新サービスをリリースする予定だ。

Brave group(元 Unlimited)


調達額:8億円
調達先:AGキャピタル / EFU Investment / gumi ventures / ⽚⼭晃 / みずほキャピタル / アニヴェルセルHOLDINGS / セプテーニ・ホールディングス / マイナビ / 他、複数の投資家も含む

IP開発事業/マーケティング・プロデュース支援事業を行うスタートアップ。

同社はVtuberを主事業にエンターテイメント産業にて幅広く事業を展開している。

2020年6月現在はYoutube上でのキャラクター動画配信、グッズ・ボイスの販売、リアル・オンラインでのイベント実施などを行っており、今後は劇場版アニメやゲーム化なども進めていく方針である。

また、2D/3Dを使ったアニメーションの高い技術と人気Vtuberの企画・制作・プロデュース経験を活かしてユーザーとの新しいコミュニケーション機会を提案するマーケティング・プロデュース支援事業を行っている。

2020年6月にはアニヴェルセルHOLDINGS、AGキャピタル、セプテーニ・ホールディングス、みずほキャピタル、efu Investment、gumi ventures、マイナビ、⽚⼭晃氏など複数の個人投資家を引受先に8億円の資金調達を実施。

今回の調達資金は引き続きエンターテイメント領域において、世の中に勇気と笑顔を生み出すプロダクト創りに注力するとともに、採用・マーケティングなどの強化のために使われる。
次ページ > AI作曲クラウドサービスやeスポーツの大会プラットフォームほか

文=STARTUP DB

ForbesBrandVoice

人気記事