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空席が目立つトランプ陣営の選挙集会(Getty Images)

ドナルド・トランプ大統領は6月20日夜、オクラホマ州タルサで11月の大統領選に向けた選挙集会を開いたが、会場には空席が目立った。トランプ陣営は翌日の声明で、数万人のTikTokユーザーやK-POPファンらが、集会を妨害する目的で偽の電話番号を用いて席を予約していたと述べた。

1万9000人を収容可能な会場に当日集まったのは、わずか6200人だった。トランプ陣営は当初、「100万人を超えるチケットの申し込みがあった」と豪語し、会場に入りきれない人々のために屋外での演説も計画していたが、来場者の少なさによりキャンセルしていた。

トランプ陣営が集会のチケットの予約受付けを開始した直後に、K-POPファンたちはTikTokを通じ、偽の予約を行うように呼びかけた。その後、タルサでの集会が不入りに終わったというニュースが伝わると、彼らは自らのキャンペーンが成功したことを祝福した。

一方で民主党のオカシオコルテス下院議員は、ツイッターで、トランプ陣営が偽チケットを予約した10代の子どもたちに動揺させられたと、その失態を皮肉った。

トランプ陣営のBrad Parscaleは「偽の電話番号を用いた予約は無効とされるため、荒らし行為を行う左翼勢力の努力は無駄に終わった」と主張した。しかし、TikTokユーザーの多くは、予約の認証コードを受け取るため本物の電話番号を入力していた模様だ。

タルサでの選挙集会は当初から批判を浴びていた。集会は当初、黒人奴隷の解放記念日「ジューンティーンス」にあたる6月19日に予定されていたが、人種差別への抗議デモが全米で続く中、翌日に延期になっていた。

さらに、新型コロナウイルスのパンデミックが続く中、屋内で開催される大規模集会が新たな感染拡大を引き起こす懸念もある。公衆衛生の専門家や、トランプ政権の内部からも開催を危険視する声があがっていた。

選挙集会で感染再拡大の恐れ


また、19日にはトランプの選挙スタッフ6人が、検査で新型コロナウイルスの陽性反応を示したことが報じられ、タルサでの感染者数が過去最大に達したことも、パンデミックへの恐怖を高めることにつながった。

新型コロナウイルスへの恐怖が、集会の参加者の少なさのもう一つの原因だったことはほぼ確実だ。Foxニュースは6月19日、共和党支持者の73%がウイルスについて、ある程度、もしくは重大に懸念しているという世論調査結果を発表した。ただし、この数値は民主党支持者の間での93%という数字に比べればかなり低い。

参加者は少なかったものの、タルサの集会の写真では数千人のトランプ支持者らが、密集した状態で過ごしていたことが確認できる。また、その多くがマスクを着用していなかった。

タルサでは感染拡大が続いており、今後さらに感染者が増えるかもしれない。

編集=上田裕資

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