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マイク・ペンス米副大統領は先ごろ、「新型コロナウイルスの“第2波”は来ていない」と改めて強調。国内の一部の州では感染者が急増しているが、いずれも孤立した症例であり、検査数が増加した結果によるものだと主張した。

だが、公衆衛生の専門家らは、ペンスはデータを正しく解釈しておらず、発言は「誤解を招く」と非難している。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、ペンスは6月15日、各州の知事らに対し、新型コロナウイルスに対する市民の恐怖感を和らげるため、「検査数がどれほど大幅に引き上げられているか」について説明を続けるよう求めたという。

同紙はこうしたペンスの態度を批判。すでにこの発言の時点で、少なくとも国内の14の州で、検査結果における陽性率が検査数の増加率を上回っていたと指摘した。一方、ペンスはこれに対して翌16日、ウォールストリート・ジャーナル紙の論説欄に掲載された寄稿で、次のように反論した。

「感染者の急増をめぐるパニックは“誇張”されている。“われわれは目に見えない敵との戦いに勝利している”」「国内の半数以上の州では感染者が減少、または安定している」

「感染者が大幅に増加した州では、“検査数を増やしたことで、公衆衛生当局は流行の大半が特定の場所(刑務所、高齢者施設、食肉加工場)で起きていることを明らかにし、そして封じ込めることができた”」

ペンスはまた、1日当たりの新規感染者数が4月の平均3万人から6月上旬には同2万人に減少したことを挙げ、「死者数は1日当たり750人未満に減少している」と称賛。これを「トランプ大統領のリーダーシップを証明するもの」だとたたえている。

主張は「わら人形論法」


米紙ワシントン・ポストのファクトチェッカー(情報の真偽を検証する担当者)、グレン・ケスラーはこれを、「わら人形論法(ストローマン論証)」と呼ばれるごまかしの議論だと酷評する。

ペンスは「米国が第2波に見舞われていると言っている専門家はほとんどいない」と強調するが、実際には「経済活動を再開した地域で、感染率の上昇が懸念されている」と指摘する。

編集=木内涼子

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