クロブシャーはMSNBCの番組のインタビューで、6月17日夜にバイデンと電話会談を行ない、「副大統領候補には非白人の女性がふさわしい」と伝えたことを明かした。
報道によるとバイデンは、複数の非白人の女性を副大統領候補に検討中とされ、その中にはカーマラ・ハリス上院議員やバル・デミングズ下院議員、アトランタのケイシャ・ランス・ボトムズ市長、ジョージア州の州議会議員を務めたステイシー・エイブラムスらが含まれている。
クロブシャーは2月に大統領選挙への出馬を表明したが撤退し、バイデンの支持に回っていた。彼女はバイデンのパートナー候補として有力と見られていたが、ジョージ・フロイドの死を受けて発生した抗議デモが全米に広がる中で、今回の決意に至った模様だ。
ニュージャージー州のモンマス大学が先日実施した世論調査によると、民主党支持者の54%が副大統領候補には黒人女性がふさわしいと回答した。最も支持率が高かったカーマラ・ハリスは28%の支持を集め、続いてエリザベス・ウォーレン(13%)、クロブシャー(12%)、エイブラムス(10%)、デミングズ(7%)の順だった。
人種差別に抗議するデモが全米に拡大する中で、民主党内部からもバイデンがハリスのような黒人女性を副大統領候補に選ぶべきだとの声が高まっている。バイデンのパートナーの選定に関し、最大の影響力を持つのは、黒人女性のリサ・ブラント・ロチェスター下院議員であるとされている。