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日本に住む外国人が病院を受診する際に、「言葉の壁」が大きな課題となっている。医療現場における「やさしい日本語」の重要性を、順天堂大学医学部医学教育研究室の武田裕子教授が語った。


日本で暮らす外国人はおよそ283万人(2019年6月末現在)。そのうち、日本語を使えると回答する外国人は8割を超えると言われています。「外国人とのコミュニケーションは英語で」──多くの人がそう思いがちかもしれませんが、実際にこのような場面で効果を発揮するのが「やさしい日本語」です。

現在、国内の行政窓口や観光業界では活用が進んでいますが、医療関係者の認知はまだ高くなく、「言葉の壁」は依然として外国人が病院を受診する際の大きな障壁となっています。そして、この医療現場における「言葉の壁」を医療者の側から越えるべく「やさしい日本語」の普及を目指しているのが、順天堂大学医学部医学教育研究室の武田裕子教授です。

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順天堂大学医学部医学教育研究室 武田裕子教授

「やさしい日本語」とは?


「やさしい日本語」は、難しい言葉を言い換えるなど、日本語に不慣れな外国人にもわかりやすい日本語のことを言います。阪神淡路大震災をきっかけに広く普及しました。

「相手の表情を見ながら、短い文章で、ゆっくり話すこと」がポイントとなる「やさしい日本語」。

そのため、日本語を母語としない外国人だけでなく、高齢者や障がいのある方、子どもたちなど、様々な人にとってわかりやすい言葉と言えるでしょう。

医療機関を受診するときには、不安や緊張が伴うもの。日本語に不慣れな外国人であれば、なおさら「言葉の壁」も大きく感じるはずです。そのような医療現場だからこそ、今、「やさしい日本語」の普及が求められています。

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「やさしい日本語」を使える医療者が増えるように


武田教授は以前より、外国につながりを持つ子どもたちへの学習支援活動をおこなう埼玉県三芳町のNPO法人「街のひろば」と協力し、医療相談を実施してきました。そこでの活動を通して、日本語を母語としない保護者から寄せられたのは、病院を受診するときに「病状などを正しく伝えるのが難しい」「医師や看護師の使う用語がわからない」といった声。

言葉の面で大きな困難を抱えている現状があることを知った武田教授は、医療者がわかりやすい言葉で話す必要性を痛感しました。それから、医療者向けの「やさしい日本語」ワークショップを企画するなど、医療現場での活用を目指して普及活動を続けてきた武田教授。2019年1月には『医療×「やさしい日本語」研究会』を立ち上げ、医療現場で活用することの必要性を訴えてきました。

PR TIMES STORYより

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