ひとつとして同じものはない 京都の職人が手がける「家具修理」の世界


3. 古き良き風合いを残しつつ直す

enstolで通称「風合い残し」と呼んでいる塗装の仕上げ方法で、古い家具ならではの味わい深い表情を生かしながら修理します。決まったやり方があるわけではなく、職人の経験と感性に頼るところが大きい仕事です。

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こちらは古いタンスの塗装補修。全体に均一な塗装を施し塗り替えるケースもありますが、今回は傷みや汚れの激しい箇所をペーパーで削り落としてからクリア塗装を施し、木の風合いを残して仕上げました。写真ではわかりませんが、引き出しの底板の割れも補修しています。

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桐ダンス引き戸の取っ手周辺の色剝げの塗装補修。周囲の色や木目にあわせて塗料を調合し一筆一筆着色をしていく、繊細な作業です。

4. 暮らしの変化にあわせて姿・形を変える

使い手や暮らしの変化にあわせて、サイズや見た目を変えたいというご依頼も多くいただきます。

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こちらは洋ダンスのサイズを縮小した例。写真は洋ダンスの上部分で、下部分とあわせて横幅を1350mmから1170mmに縮小しました。

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ダイニングテーブルの高さ&天板サイズの変更例。仕上がりご希望サイズ(高さ490mm、天板直径1000mm)にあわせて、脚カットと天板カットを行いました。

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ソファの張地の張り替え例。あわせてバネの組み直しも行いました。張地を変えると雰囲気もがらりと変わります。

家具修理を通じて、人々の暮らしにひとときのわくわくする瞬間を生み出す


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家具修理はまさに千差万別で予想通りにいかないこともしばしばありますが、そのたびに職人同士で知恵を出し合い、お客さまに喜んでいただけるよう切磋琢磨しています。

そうして修理が完了した家具を見てお客さまに喜んでいただけた時は、安堵とともにこちらの喜びもひとしおです。

「30年程前に購入した椅子ですが、すっかりきれいで素敵にして頂き、また使うのが楽しみになりました」(お客さまよりいただいたご感想)

ご家族が使っていた思い出の家具を修理して使いたいというご相談や、逆に自分が愛用していた思い入れのある家具をきれいにして子どもや孫に譲りたいというご相談も多くいただきます。

「ただいま綺麗になったテーブルが届きました!生まれ変わったように美しくなって嬉しく、これから気をつけて使わなくちゃ、と肝に銘じております。両親も喜ぶと思います」(ゆくゆくご両親にテーブルを譲られるご予定のお客さまよりいただいたご感想)

enstolのスタッフがスタート時から共有している想いは『ものづくりを通じて、人々の暮らしにひとときのわくわくする瞬間を生み出す』こと。お客さまがきれいな姿になった家具に対面した瞬間や、日々の暮らしの中でその家具に触れる瞬間に、心は豊かな感情で満ちるように思います。

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ものづくりを通じて「心豊かな瞬間」をお届けできるよう、わたしたちはこれからも家具をつくり、直し続けます。

京都・宇治の家具店enstol(エンストル)では、2020年7月4日(土)・5日(日)の2日間、『予約制/2020夏 家具の修理&リメイク相談会』を開催いたします。

PR TIMES STORYより

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