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エコー・ヘルス・ベンチャーズを通じてアバカスに出資したキャンビア・ヘルス・ソリューションズのローラン・ロティヴァル最高情報責任者(CIO)は、つい最近まで、個人に権限を与えたり、サードパーティーのイノベーションを可能にしたりするよりも、競争上の強みとして自社でデータを管理することに関心が寄せられていたと振り返ったうえで、「アバカスのような企業を通じてデータ交換を行うのはすべての当事者にとって利益になる」と期待を示す。

ブルー・ベンチャー・ファンドのマネジングディレクター、マイク・スパダフォーは、医療分野ではクラウド技術の導入が遅れていたため、アバカスには非常に大きな成長チャンスがあると強調する。保険業界ではかねてデータを引き渡すのをためらう企業が多かったが、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)をはじめとするクラウド各社がセキュリティーへの投資を拡充したことから、ここへきて姿勢が少しずつ変わってきたという。アバカスもAWSを利用している。

スパダフォーは、アバカスは保険会社向けのサービスに特化しており、プラットフォームを「なるべく使いやすく、また自前で構築するよりはるかに費用効果の高い」ものにしていると高く評価する。

パテルによると、新たに調達した資金は技術チームや製品チームの採用や、販売・マーケティング部門の拡大などに振り向ける予定で、ほかのデータ会社の戦略的な買収に充てる可能性もあるという。現在のフルタイムの従業員は約80人となっている。

アバカスにとって当面の最大の目標は、事業規模を拡大することだろう。パテルは向こう2〜3年で登録患者数を1億人の大台に乗せることをめざしている。「チームが聞いたらくらくらするかもしれませんが、これが起業家としてわたしが掲げているタイムフレームです」

編集=江戸伸禎

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