ワインを飲み切り分量で買える「Air-0ボトル」
「Hiramatsu」がワイン販売に使用する「Air-0(エアーゼロ)ボトル」とは、液体を真空状態で密閉できるプラスチックフィルム製の容器のこと。少量のワインを詰め替えできるので、長時間酸化せずにフレッシュさを保つことができ、また飲み切らずに保存しても冷蔵庫のなかで場所をとらない、大変便利なアイテムだ。
この「Air-0ボトル」を採用した理由について、ひらまつ執行役員の植杉かおり氏は「レストランでお食事いただく際でも、お料理に合わせてグラスで数種楽しまれる方が多いことを考え、ワインの少量での販売を検討していました。「Air-0(エアーゼロ)ボトル」は300mlずつの販売なので、グラスにすれば2杯ほど。料理に合わせてペアリングしていただけるほか、飲み残しても冷蔵庫での保存が簡単です」と語る。
充填時に混入した空気を排出し、容器内部に負圧(真空圧)を発生させる「Air-0(エアーゼロ)ボトル」。液中に浮遊する超微細な気泡を除去するため、ワインはフレッシュな状態を持続できる。
たしかに自宅でボトルのワインを飲み残した際には、バキュバンなどの専用ツールを用いて空気を抜くのが一般的だが、「Air-0(エアーゼロ)ボトル」ならそのような道具要らずでそのまま冷蔵庫へ収納。また自立するのでテーブルの上に置き、注ぐのも簡単だ。
この商品化にあたっては「Hiramatsu」のソムリエチームが実際にワインを注ぎ、翌日~1カ月後まで逐次テイスティングを重ね、その味わいと香りの変化をリサーチしたのだという。その結果、ワインボトルのまま保存するより格段に長く保存でき、香りと味わいの劣化も少ないということが明らかになった(とはいえ、開封してから1週間以内に飲み切るのがおすすめだそう)。
たとえば筆者は白ワインが好きなので、自宅には白ワインばかり揃えているが、肉料理に赤を合わせたいときもある。そんなとき、この「Air-0(エアーゼロ)ボトル」で赤ワインを購入すれば、グラス2杯程度だけ飲めるので、普段は飲まないタイプのワインにも挑戦できるのが楽しい。日本では馴染みが浅いデザートワインをこの機会に試してみるのもよいだろう。
現在「Hiramatsu」で「Air-0(エアーゼロ)ボトル」で販売しているワインは下記のとおりだ。(テイクアウト実施の店舗のみにて販売。店舗ごとにアイテムは異なります)
<白ワイン>
Rully Montagne la Folie Blanc 2012 «Claudie Jobard»
リュリー モンターニュ・ラ・フォリ 2012 《クローディ・ジョバール》
品種:シャルドネ100%
ブルゴーニュのコート・シャロネーズを拠点とする新鋭の女性オーナー醸造家によるワイン。口当たりはまろやかでリッチな味わい。
Clos des Lunes Cuvée Lune d’Argent 2014
クロ・デ・リュンヌ キュヴェ・リュンヌ・ダルジャン 2014
品種:セミヨン70%、ソーヴィニヨン・ブラン30%
ボルドー・グラーヴ地区のトップシャトー「ドメーヌ・ド・シュヴァリエ」が手掛ける辛口白ワイン。
Château Raymond-Lafon 2008
シャトー・レイモン・ラフォン2008
品種:セミヨン80%、ソーヴィニヨン・ブラン20%
ソーテルヌ地区、甘口ワインの最高峰シャトー・ディケムの真隣に位置する最上の畑から造り出される甘美な味わいのデザートワイン。
<赤ワイン>
Sancerre La Moussière 2010 Alphonse Mellot
サンセール ラ・ムーシェール ルージュ 2010 アルフォンス・メロ
品種:ピノ・ノワール100%
ロワール・サンセール地区にて最も歴史ある造り手、ピュアな赤い果実の風味が魅力的でとてもエレガントな味わい。
Château Jean Faure 2010
シャトー・ジャン・フォール2010
品種:カベルネ・フラン65%、メルロー30%、マルベック5%
サンテミリオン・グランクリュ・クラッセに格付けされるシャトー。シルキーなタンニンと程よい酸があり、バランスのとれたワイン。
Beaune 1er Cru - Clos de l’Ecu 2005 Faiveley
ボーヌ 1級畑 クロ・ド・レキュ2005 フェヴレ
品種:ピノ・ノワール
ニュイ・サン・ジョルジュに本拠を置くフェヴレイ社は1825年に創立。そのフェヴレイの単独所有(モノポール)であるボーヌの1級畑クロ・ド・レキュの個性がしっかりと表現されたワイン。
Côtes du Vivarais La Syrare 2010 《Alain Gallety》
コート・デュ・ヴィヴァレ ラ・シレール 2010《アラン・ガルティ》
品種:シラー70%、グルナッシュ30%。
コート・デュ・ヴィヴァレのアペラシオンを代表するトップ生産者とも言えるアラン・ガルティ氏による、ビオディナミ製法のワイン。
軽くてすっきりとしたタイプから、重厚なボディ感が楽しめるものまでバリエーション豊かだから、その日の料理に合わせて選ぶのは楽しそうだ。セレクトに自信がないという方は、テイクアウト時にソムリエに相談してみてはいかがだろう。
この「Air-0(エアーゼロ)ボトル」はワインを飲み切った後でも、自宅で他の液体を再充填し、継続して使用できるサステナブルな製品だ。おいしく楽しめて地球にもやさしい「Air-0(エアーゼロ)ボトル」の登場はワインのある暮らしをますます楽しくさせてくれるだろう。
テイクアウトとデリバリーメニュー、「Air-0(エアーゼロ)ボトル」でのワイン販売
「Hiramatsu To Go」公式サイト
https://www.hiramatsurestaurant.jp/special/hiramatsutogo/