ビジネス

2020.06.19

サイバーセキュリティクラウド大野暉社長が「人を信じる」理由と「3つの夢」

サイバーセキュリティクラウドの大野暉社長(写真=小田駿一)


サイバーセキュリティクラウドは可能性に満ちた会社です。まずは「世界中の人々が安心安全に使えるサイバー空間を創造する」という理念を達成することがシンプルに目標です。

方向性は2つ。会社だけを守るのではなく、人の生活を守っていく。そしてセキュリティ製品を生み出し続けていくということです。セキュリティはいろんな層があるので、「セキュリティメーカー」としていろんな製品群を持つような事業体にしていきます。

IoT(Internet of Things=モノのインターネット)など、様々な場面でインターネットが人々の生活に入り込んできています。その分、危険もあります。セキュリティメーカーとして、人を、人の生活を脅かすものからしっかり守っていきます。

世界規模でさらに僕たちのサービスを展開し、各国のユーザー数をどんどん増やしていきたい。世界中の人々の安全をピュアに追求していきます。

人と一緒にビジネスを創っていきたい


個人としては、18歳になったタイミングで人生設計を立てたんです。当時描いた将来の夢が3つあります。

一つは、グローバルで「財閥」を作りたいと思っています。

今、サイバーセキュリティの分野が僕自身として最も手応えがありますし、「規模の最大化と社会性の追求」という、僕の世界観を体現する分野であるセキュリティを手掛けています。

しかし今後はどんな事業が社会的なインフラになってくるかわかりません。その時代に合わせた事業に取り組みながら、コングロマリットをつくっていきます。

日本のことは大好きですが、一方で国への強い危機感がありますし、市場と可能性を広げる意味でもグローバルに出ていきます。

そして、どんなにAIやマシンが充実していようが、人と一緒にビジネスを創っていきたいんです。数万人以上の規模で人を雇用したいです。

二つ目は、バスケをやってきた人間のプライベートな目標でいうと、いつかNBAの球団を買いたいです。

最後の一つは、学校を作ることです。僕の中学時代の恩師であり、楽天の取締役副社長まで務めた後、教育の道へ転身した本城慎之介先生のように。それが僕のライフワークであり、人生の最終終着点だと思っています。

55歳でこの3つを達成するというのが、18歳の時に立てた目標です。今のところ12年間変わらず、全くブレていません。


大野 暉(おおの・ひかる)◎サイバーセキュリティクラウド代表取締役社長。1990年生まれ。早稲田大学卒業。高校・大学在学時より複数回の起業及び事業売却を経験し、2013年よりスタートアップ企業にて新規事業部長や社長室長を歴任。2016年から現職。

文=林亜季、写真=小田駿一

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