ビジネス

2020.06.18

生活の基盤はリアルからバーチャルへ なりたい自分で生きていく「Thirdverse構想」

(左から、伴、國光、新)


未来を待つか? 未来を創るか?


3つの段階に分けてThirdverse構想をお話してきましたが、行き着くところ「一人ひとりにとっての豊かな人生を、それぞれが選択肢の中から選び、心地よく暮らしていける世界を創る」ここに尽きます。

一昔前のように、物質的に豊かになることが全人生の幸せとはならなくなってきました。人生で大切なものは何か、これはなかなか難しい問題で、みんなが考え続けている問題です。

ヒトの内面は、とても複雑なものだと思っています。一人の自分で生き続けること、「持って生まれた1つの外見と社会から期待される役割」に縛られることは、本当は不自然なのではないか。いろいろな面を持つ一人の人間として、その日の気分によって使い分けてもいいはずなんです。でも、なかなか現実世界では難しい。バーチャル空間のいいところは、リセットがきくことです。複数の自分がいるから、もし所属するコミュニティが嫌になったら、別のコミュニティに行けばいい。そうなってくると、わざわざ苦しいところでもがき続ける必要もない。どこかに自分と合う人達、コミュニティは必ずあります。世界中から自分と合う人たちを探して、その中でコミュニティを作っていけば、よりみんながハッピーに生きていけるのではないでしょうか。

そのために、仮想世界上に、新しい場所・社会を創るのです。

これを実現することは、簡単なことではありません。今日この瞬間にもVR技術のアップデートに力を注いでくれているThirdverseの仲間、これから参加してくれる未来の仲間たちの力は絶対に必要です。そして、その仲間たちに持っていてほしいのは、「この世界を自分が率先して創っていくんだ」という強い想いです。

何かを成し遂げるために大事なことは、「誰よりも早く挑戦して、誰よりも早く失敗し、誰よりも早く復活する」こと。そして、「他人の失敗も尊重できること」に尽きます。これだけが、正解にたどり着く方法。私はそう信じているので、挑戦や失敗を恐れない人と、これから一緒にThirdverseを創っていきたいと考えています。

夢を語っているだけでは、何も起こりません。未来は予想するものではなく、自分たちで創りだすものです。

私たちはこれから理想とする世界の実現に向けて、バーチャルファーストの時代を先頭で駆け抜けていきます。

これまでの当たり前だった画一的な生き方で、苦しい思いをしている人を減らしたい。アイデンティティやライフスタイルを好きに選んで生きていける世界を創りたい。重要なのは、選択肢の幅を広げることです。そのための世界をVR空間上に創っていきます。

もうSF映画の中だけの話ではないはずです。自分の人生にとって何が大切かを一人ひとりが考え、自分の人生を自分の取捨選択によって豊かに生きていける人を増やしていきます。

そして私たちが新たな社会を創り出した先、目指すはただ一つ、世界です。日本だけで通用するものを創るつもりはありません。全世界に向けて届けられるものを、全世界の人がいいと思うものを。誰よりも真摯に、やるからにはグローバルに! Thirdverseは、この構想をもって、VR業界の世界一を獲りにいきます。VR is Now!

取材・執筆:柴田 佐世子 編集:柴山 由香 撮影:稲垣 純也

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