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2013年に大学を卒業したばかりのオランダ人起業家の2人組、Milan DanielsとMax Klijnstraらは、アムステルダムでファッションブランドを立ち上げた。事業は軌道に乗り、数千着のセーターを20ヶ国で販売し、年に4〜6回のコレクションを開催していた。

しかし、その後2人が直面したのは、季節はずれになったアイテムで倉庫が満杯になってしまうという現実だった。DanielsとKlijnstraはその後、2016年にアパレル企業が売れ残り商品を売却できるオンラインプラットフォームの「Otrium」を立ち上げた。

その後、Otriumのビジネスは拡大を続け、プーマやスコッチ アンド ソーダを含む100社以上のブランドと提携を結んだ。そして、同社は2020年5月のシリーズB資金調達で、2400万ユーロ(約29億円)をEight Roads Venturesの主導で調達した。今回の出資には既存出資元のインデックスベンチャーズやHans Veldhuizenも参加した。

「発売から3カ月から6カ月を経たファッションアイテムは、価値を失うという業界の現状を変えたい。季節はずれになったアイテムを、理にかなった価格で売却できる場を提供していきたい」と、Otriumの共同創業者でCEOのDanielsは話す。

合衆国環境保護庁(EPA)によると、2017年に埋め立て処分された中古衣類は1120万トンに及んでいた。各国の政府もこの問題に対する対処を進めており、フランス政府は今年2月、売れ残り衣類の廃棄処分を禁止する法律を施行した。

「しかし、引き取り手の居ない衣類が埋め立て処分される現実はすぐには変わらない」とDanielsは話す。

アムステルダムを中心に100人を雇用するOtriumは、100万人の登録ユーザーを抱えている。同社の主な売上は、中古衣類の販売の仲介から得るコミッション料と、アイテムの引き取りの際に徴収する手数料だ。Otriumはブランドから引き取った衣類を物流センターで保管している。

同社は売上の詳細を開示していないが、Danielsによると、Otriumの売上は月に10%のペースで上昇が続いているという。Otriumのメインの倉庫はドイツとの国境近くにあり、広さは5万平方メートルもある。

Danielsは新規で調達した資金で、欧州の各都市に倉庫を広げようとしている。既に運用中のオランダやドイツ、フランスの倉庫に加え、先日は英国にも倉庫を開設するとアナウンスした。

DanielsとKlijnstraらは小学校時代からの友人で、2019年のフォーブスの「30アンダー30」にも選出された。

Otriumは今から約1年前の2019年5月に約800万ドルのシリーズA資金調達を実施しており、シード資金と今回のシリーズBの2600万ドルを合わせると、累計の調達額は3700万ドル(約40億円)に達している。

編集=上田裕資

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