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2019年のPixel 4のローンチイベント、ニューヨーク(Drew Angerer / by Getty Images)

グーグルのハードウェア部門はここ最近、様々なトラブルを抱えている。5月に発売されたワイヤレスイヤフォンPixel Budsの第2世代モデルは、ブルートゥースの接続問題に直面したが、年内の登場が期待されるスマートフォンPixel 4aの発売も、大幅に遅延することになりそうだ。

今回の情報は確度の高いリーク情報で知られるジョン・プロッサーが報じたものだ。プロッサーによるとPixelシリーズの廉価版モデルである4aは、7月13日に発表され、発売は10月22日までずれ込む見通しという。

さらに、4aの新たなカラーオプション“barely blue(かろうじて青)”の発売は、見送りになったという。プロッサーによると、これはかなり確度が高いリーク情報だという。

Pixel 4aの発売スケジュールの遅延に関しては、2020年に入り度々報じられてきたが、今回の10月22日発売説が正しければ、今年はグーグルのプロダクトのファンにとって、非常にフラストレーションの溜まる年ということになる。

グーグルは昨年、Pixel 3aシリーズを5月8日に発表し、その1週間ほど前に記者向けのプレゼンを実施していた。しかし、今年の5月8日には何の音沙汰もなく、それから1カ月以上が経過している。

Pixel 4aに関しては2つの事が推測できる。まず最初にあげられるのが、カラーオプションの1つを廃止したことだが、これは製造プロセスを単純化し、出荷を早める狙いがあると推測できる。発売の1カ月前に、カラーオプションを絞り込むことはあり得ないため、製造が遅延していると考えるのが自然だろう。

もう1点は、発表が7月13日で発売が10月22日とされている事だ。発表から発売までに、3カ月以上を要するというのも、製品の開発が大幅に遅延していることを示唆している。もしくは、グーグルが新規のプロダクトの投入にあたり、経済の回復を待っているとも考えられる。

いずれにしろ、3カ月の間を置くことで、グーグルはアップルのiPhone SEやOnePlusの新型スマホなどの競合製品に、顧客を奪われてしまうかもしれない。

しかし、新規のプロダクトの立ち上げを遅らせたのはグーグルだけではない。マイクロソフトは昨年12月にSurface DuoやNeo、Surface Earbudsを発表したが、そのうち既に発売に漕ぎ着けたのは、Earbudsのみとなっている。

新型コロナウイルスのパンデミックにより、アップルやサムスンも製造の遅延に見舞われたが、サムスンはGalaxy S20を3月末に市場に送り込んでいた。

また、グーグルの強敵である中国のOnePlusも新機種のOnePlus 8を今年前半に発売していた。グーグルは新規のデバイスを迅速に発売しないと、さらに顧客を奪われてしまうことになる。

歴史が繰り返すとは限らないが、グーグルが2017年にリリースしたPixel Budsは、接続や設計面で大きな問題に直面し、同じ年に発売のPixel 2も画面が青みがかる問題やブルートゥース接続の障害に見舞われた。

グーグルが2020年のプロダクトに全力を注ぎ、3年前の過ちを繰り返さない事を祈りたい。

編集=上田裕資

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