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Photo by Drew Angerer/Getty Images

新型コロナウイルスの感染者が増加傾向にあるオクラホマ州タルサで6月20日、ドナルド・トランプ米大統領が大規模な支持者集会を開催する予定だ。だが、政権の感染症対策を主導してきた米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長をはじめ、公衆衛生の専門家たちは強い懸念を示している。

今回の政治集会は、収容人数が約1万9000人の会場で行われるが、トランプは、「すでに20万人を超える申し込みがあった」と主張している。その集会について陣営は、参加者の間に感染者が出ることを警戒してはいる。だが、そのために取っている行動は、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保やマスクの着用を呼び掛けることではない。

トランプ陣営は参加者らに対し、「新型コロナウイルスに感染しても陣営側の責任は問わない」とする免責条項への同意書に署名を求めている。

専門家らは開催に反対


米疾病対策センター(CDC)は感染対策のためのガイドラインで、大規模なイベントを開催すれば、「参加者の間に感染が急拡大する危険性があることに備えておくべきだ」と主催者側に向けて警告している。

また、オクラホマ州のケビン・スティット知事は、「混雑した場所を避け、集会を行わず、周囲の人との間に少なくとも6フィート(約1.8m)の距離を取り、ソーシャルディスタンスを確保すること」との内容を含む知事令を出している。

タルサ市保健局の報道官、リーアン・スティーブンスはフォーブスに対し、「ソーシャルディスタンスを保つことが難しい、密閉された空間に大勢が集まることの安全性について、懸念を持っています」と述べており、保健局長もまた、「できれば延期してもらいたい」と話している。

ファウチ所長は、トランプの集会や(白人警官の暴力で死亡したジョージ・フロイドをきっかけとした)抗議デモなど大人数が集まる場所は「危険」であり、「リスクを伴う」と指摘する。ハーバード大学グローバルヘルス研究所のアシシュ・ジャ所長はAP通信に対し、トランプのタルサでの集会開催は、「非常に危険な動き」だと述べている。

編集=木内涼子

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