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2020.06.16

【6月第2週資金調達まとめ】IoTハード端末「AIBeacon」を開発するアドインテ、21億2500万円の調達など

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、6月2週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

アドインテ


調達額:21億2500万円
調達先:ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス / 三井物産 / 丸井グループ / 新生銀行 / グローリー / 他、既存株主
備考:2020.5.15の調達と合わせ、総額21億2500万円

独自開発したIoT端末「AIBeacon」を活用したOMOマーケティングやリテールメディアDMP事業を行う企業。

“Advertising with intelligence(知性のある広告)”を掲げ、主にAIBeaconマーケティング、アドインテDMP、WEBマーケティングを展開中。

メインサービスは店舗解析の「AIBeacon」とジオターゲティング広告「AIGeo」だ。

「AIBeacon」は、GPSでの位置分析には適さない店舗内の特定コーナー毎の計測、いわゆる「マイクロロケーション」から、移動幅の大きい点と点を結びつけるような観光回遊分析にも活用が可能。

「AIGeo」は「AIBeacon」とデータ活用基盤を統合し、地域、属性、嗜好性等に応じた独自のジオターゲティング配信サービスだ。

これらのほか、Webコンサル事業やSEO事業なども手掛けている。

2020年6月には三井物産、新生銀行、グローリー、ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス、丸井グループを新たな株主として迎え、既存株主の出資を含め総額で21億2500万円の資金調達の実施完了を発表した。

この調達資金を用いて、「AIBeacon」を起点にしたリテールテックのマーケティング領域を軸に、スーパーマーケットやドラッグストアチェーン、大手家電量販などの流通小売の販促活動、ONEtoONEマーケティングを支援する為のプライベートDMPを構築することにより、店舗のメディア化を行い、流通小売業における新たな収益構造を構築していく展望だ。
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文=STARTUP DB

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