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Photo by Naomi Baker/Getty Images

米国のスターバックスは先週、従業員らに対し「Black Lives Matter」ムーブメント関連のメッセージを表示する衣類やアクセサリーの着用を禁止する通達を出した。

バズフィードが入手した通達で、スターバックスはBlack Lives Matter関連の意思表示を行うTシャツやピンバッジなどの着用が「誤解を招く恐れがあり、暴力を引き起こしかねない」と述べている。

スターバックスの広報担当者はバズフィードの取材に対し、同社が「組織的な人種差別主義の根絶を目指している」と述べた。しかし、今回のドレスコードの導入は顧客やスタッフの安全を守り、店舗の好ましい環境を維持する上で必要な措置だと話した。

同社は今回の通達で、スターバックスでは以前から、従業員が政治や宗教及び個人的な問題で意思表示を行うアクセサリーを着用することを禁じてきたと述べた。

しかし、報道によると、複数の従業員らが会社の指示に異議を唱えており、スターバックスは結婚の平等やLGBTQの権利を主張するアクセサリーの着用を従業員らに許可してきたと述べている。

また、一部の社員はスターバックスが最近、ゲイ・プライドムーブメントのTシャツやピンバッジを配布したと指摘した。6月は米国をはじめ世界各地で、性的マイノリティの地位向上を訴えるプライド月間(Pride Month)とされている。

スターバックスの公式ツイッターアカウントは6月1日に次のような投稿を行った。「私たちはインクルーシブで公正な社会を実現するため、レイシズムと戦っていく。私たちは傍観者にはならない」

さらに同じ日の投稿で同社は「物事を前に進めるためには、オープンで公正な態度で人種的不公平に関する対話を重ねることが必要だ。変化を起こすためには、我々の全てがそこに参加せねばならない」とツイートし、CEOのケビン・ジョンソンからのメッセージが書かれたスターバックスの公式ページへのリンクを添えていた。

ジョンソンは社員らに向けたメッセージで、ジョージ・フロイドの死が米国を揺るがす中で、「大切なのは勇気ある対話を重ねていくことだ」と述べていた。

スターバックスのアトランタの店舗でバリスタを務める、22歳の黒人でトランスジェンダーのCalvin Bensenはバズフィードの取材に、「店で働く仲間には、LGBTQ+のTシャツを着たメンバーもいるが、彼らも暴力を引き起こしかねないということになる」と話した。

「私の肌の色がスターバックスの店舗で暴力を引き起こすのだとしたら、私は店に出てこないほうがいいのか?」とBensenは問いかけた。

今回の報道を受けて、ネット上にはスターバックスに対する抗議の声が噴出し、6月11日夜には#BoycottStarbucks(スターバックスをボイコットせよ)というハッシュタグが、米国のツイッターのトレンドに入った。

CNNで番組司会者を務めるW. Kamau Bellは、「前から思っていた通り、彼らは都合のいい時にだけBlackLivesMatterを持ち出してくる」と投稿した。

編集=上田裕資

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