9つの統計値で読み解く、米国にはびこる「人種間の富の格差」

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40%


国勢調査によれば、黒人世帯が持ち家に住む確率は、白人世帯に比べて40%も低い。

28%


国勢調査局による家計パルスサーベイ(短期的なサイクルで実施する調査)のデータをアーバン・インスティテュート(Urban Institute)が分析したところ、コロナ危機の真っ只中の5月に住宅ローンの支払いをしなかった、あるいは延期した黒人の住宅所有者の割合は28%にのぼった。白人の住宅所有者では9%にすぎなかった。

36%


2017年のギャラップ(Gallup)の世論調査で、資産を株式で保有していると答えた黒人回答者の割合。白人回答者では60%にのぼった。一般家庭が資産を築く手段はたくさんあるが、株式市場への投資はそのひとつだ。

46%


ボストン・カレッジの退職研究センターによると、2016年の時点で、典型的な黒人世帯は退職の際、典型的な白人世帯と比べて46%の資産しか持っていなかった。同研究では、世帯が退職時までに獲得した、また、退職時に受け取ると予測される社会保障給付分がなかった場合、この格差はもっと大きくなると指摘している。

5社のうち2社


パンデミックが原因で4月に廃業を余儀なくされた、黒人が経営する中小企業の割合。カリフォルニア大学サンタクルーズ校の経済学者ロバート・フェアリー(Robert Fairlie)の調査による。白人経営企業の場合、廃業に追い込まれたのは5社に1社にとどまった。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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