NBAレブロン・ジェームズが「黒人の投票を促す団体」を設立

レブロン・ジェームズ / Getty Images

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米プロバスケットボールNBAのスーパースター、レブロン・ジェームズが率いる黒人スポーツ選手らが、黒人の投票を呼びかける非営利団体を設立した。ジェームズが政治関連の活動を行うのはこれが初めてだ。
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6月10日のニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、ジェームズは代理人のマーベリック・カーターと共にNPO団体の「More Than A Vote」を立ち上げた。元NBA選手でESPNのコメンテーターを務めるジェイレン・ローズや、現役プレーヤーのトレイ・ヤング、スカイラー・ディギンズ・スミスらも設立に参加した。

ジェームズはNYTの取材に、黒人コメディアンのケヴィン・ハートからの賛同も取り付けたと述べた。

非営利団体であるMore Than A Voteは、投票権関連の団体と共同で黒人らの有権者登録を呼びかけていく。ジェームズは彼の巨大なファンベースを用い、人種的マイノリティの投票が抑圧されている問題に、世間の関心を向けようとしている。
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ジェームズはジョージ・フロイドの死を受けてこの動きを開始したという。6月9日のツイートで彼は、ジョージア州で行われた予備選挙が悲惨な状況で行われたことにふれ、「投票が人種的偏見によって妨害された」と主張した。ジョージア州の黒人居住区では投票システムの不備により、数時間に及ぶ行列が出来るなどの混乱が発生していた。

ジェームズはNYTの取材に対し、「ここ最近の騒動によって、世間がようやく私たちの声に耳を傾けてくれるようになった。今こそ変化を起こすべき時だと考える」と述べた。

ジェームズはこれまでも社会問題に関する発言を行ってきたが、政治に関わるのは今回が初めてだ。

2012年にはフロリダ州の黒人少年、トレイボン・マーティンが白人の自警団の男に射殺されたことを受けて、全米に抗議運動が広がった。NBAチームのマイアミ・ヒートは事件に関心を向けるため、全員でフード付きスウェットを着用したが、ジェームズはその写真をSNSに投稿した。

また、2014年にニューヨークで黒人男性のエリック・ガーナーが、警官に窒息死させられた際に、ジェームズは「I can’t breathe(息が出来ない)」と書かれたTシャツを着用して試合前のウォーミングアップを行っていた。

編集=上田裕資

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