ブドウ一粒に込められた思い~グローバル・ワイン講座

DeMorgenzonの畑

白ワインというと、シャルドネやソーヴィニョン・ブランを思い浮かべる方が多いかもしれないが、今回は一歩踏み込んで、「シュナン・ブラン(Chenin Blanc)」の白ワイン、しかも南アフリカ産のものに注目したい。(南アフリカワインの過去記事はこちら

シュナン・ブランはどんなブドウ?


シュナン・ブランは、フランスのロワール地方を原産とする白ブドウ。シャープで高い酸があり、南アフリカのような暖かい産地では、熟した果実に引き締まる酸が特徴となる。

南アフリカの気候や土地と上手く合致し、シュナン・ブランは、南アフリカで「第二の故郷」を見つけた。

その歴史は古く、17世紀に東インド会社の総督により持ち込まれたのが始まり。現在でも、南アフリカで最も多く栽培される、この国を代表する白ブドウだ。

栽培される場所によって多様なフレーバーになり、多彩で汎用性が高いのも魅力の一つ。南アフリカでは、辛口から甘口、スパークリング・ワインや酒精強化ワインなど、様々なスタイルのシュナン・ブランのワインが見つかる。

南アフリカ出身のマスター・オブ・ワイン、キャシー・ヴァン・ジルさん(Cathy Van Zyl, MW)は、こう説明する。

「南アフリカのシュナン・ブランのワインは、大きく分けると2種類あります。まずは、高い酸味で口の中をさっぱりさせてくれるような、フレッシュでフルーティなスタイル。そして、熟した果実でリッチなスタイルのものです。オーク樽で発酵や熟成されることが主流ですが、コンクリートや粘土の容器で醸造するものもあります」

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南アフリカ出身のMaster of WineのCathy Van Zylさん。

このように多様な南アフリカのシュナン・ブランの中から、南アフリカワイン協会「WOSA Japan」の高橋佳子さん(1~4)と、銀座の三ツ星レストラン「ロオジエ」のソムリエ・井黒卓さん(5)にお勧めのワインを選んでもらった。

文=島悠里、高橋佳子、井黒卓、写真=ワイナリー提供

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