慈善活動家のトップの多くは、米国で最も裕福なアメリカ人でもある。5年連続でバークシャー・ハサウェイ会長のウォーレン・バフェットが1位を獲得し、ビル&メリンダ・ゲイツ、マイケル・ブルームバーグ、ウォルトン家、ジョージ・ソロスが5位にランクインした。合計すると、アメリカの最も寛大な慈善家50人は2018年に141億ドルを寄付し、2017年の126億ドル、2016年の122億ドルから着実に増加している。
今回は、2018年の寄付金額(判明分、同年のレート)に基づいてランキングを作成。集計対象に一部の寄付者が含まれていない可能性がある。
1位 ウォーレン・バフェット 34億ドル(約3740億円)
2018年に全米でもっとも多く寄付したのは、国際コングロマリット、バークシャー・ハサウェイ会長のバフェット。2010年にザ・ギビング・プレッジを創設し株式34億ドル分を寄付した。その大半はビル&メリンダ・ゲイツ財団へ。残りはバフェットの妻の財団や、バフェットの子どもたちが運営する財団に渡している。
2位 ビル・ゲイツ 26億ドル(約2860億円)
世界最大の私的チャリティ財団を夫婦で運営。1994年から501億ドルを提供している。グローバル・ヘルスや国際開発、米国の教育に貢献。2018年には、およそ5億3000万ドルをポリオ撲滅、4億5000万ドルをワクチン供給、4億ドルをHIVとマラリアの治療と予防などに寄付した。
3位 マイケル・ブルームバーグ 7億7600万ドル(約853億円)
ブルームバーグは、世界129の国、510の都市で、教育や公衆衛生のチャリティ団体などに寄付。7000万ドルを気候変動イニシアチブに、5000万ドルを麻薬中毒対策などに寄付。2018年には母校のジョンズ・ホプキンス大学の学生に18億ドルの経済支援を発表。4位 ウォルトン・ファミリー 5億9600万ドル(約655億円)
ウォルマートの創業者、サム・ウォルトンが1987年に創設したウォルトン・ファミリー財団。現在、サムの2人の子どものアリスとロブ、そしてその孫によって運営されている。2018年には2億1000万ドルを学校教育支援に、9000万ドルを河川や海洋の保全に寄付。
5位 ジョージ・ソロス 5億8500万ドル(約643億円)
ヘッジファンド・マネジャーが創設したオープン・ソサエティ財団は、120もの国で幼児教育や政治キャンペーン、有権者権利、反差別イニシアチブなどを支援。 2018年の主な寄付は、コロンビアを拠点とする人権団体に900万ドル、バングラデシュのチャリティに寄付。