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2020.06.12 16:00

在宅勤務で募るモヤモヤ いま「パーソナル・コーチング」が人気を集めるワケ

Getty Images

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新型コロナウイルス感染予防のための外出自粛や休業によって、私たちの働き方、生き方は大きく変貌し、緊急事態宣言の解除後にもその流れは続くと言われている。

「業績が悪化する中で、どうやってパフォーマンスを出していいか分からない」
「リモートワーク中に上司が細かく管理しようとしてくるのがストレス」
「一時的でも自宅待機を指示された。自分の仕事は“不要不急”で、世の中にとって価値のないものなのだろうか…」

そんなモヤモヤが募ったとしても、気のおけない友人や同僚と会って悩みを打ち明けることもままならない。そこで注目されているのが、オンラインで受けられるパーソナル・コーチングだ。

4割がキャリアに不安を抱える


主にビジネスパーソン向けにプロコーチによる相談サービスを提供する「mento(メント)」が行った調査では、「在宅勤務による不安」の増大があることが明らかになったと、運営会社ウゴクの代表取締役・木村憲仁さんは話す。



「4月までの世の中の雰囲気は、どちらかというと“ハイ”な状態。急激な環境変化に適応しようと、多少無理をしてでも前向きな言動を選ぶ人が多かったように思います。心の奥に溜まっている疲労が表面化するのは、むしろこれから。在宅で人間関係が閉じがちな今だからこそ、プロのコーチングの価値が高まっていると感じます」(木村さん)

コーチングとは、コーチによる問いに答えるセッションを通じて、自分の中にある理想や目標、価値観を深く見つめ直し、その達成に向けた行動を促すプログラムのこと。mentoでは2019年10月にサービスをリリースして以来、利用は伸び続け、現在の登録者数は数千人。毎月、数百のセッションが実施されているという。ユーザーの平均年齢は32歳と若く、男女比は半々。コロナの問題が広がる前の利用動機としては、「仕事はひと通りこなせるようになった後のキャリアの方向性を見定めたい」というニーズが目立ったという。

一部のエグゼクティブやクリエイターのためのものと思われがちな「コーチング」を、ごく普通の会社員がより気軽に活用できるものに。サービスに込めた木村さんの思いには、自身の切実な経験がある。
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文=宮本恵理子

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