だが、旅行の再開が期待されている今年末までには大半の施設がオープンする予定だ。旅行代理店のオーバーシーズ・レジャー・グループ(Overseas Leisure Group)が4月、2000人を対象にアンケート調査では、回答者の73%が次の休暇先を考え始めていると答え、35%が今年の夏にも旅に出ると回答した。
以下に、今年中にオープン予定の5つのホテルを紹介する。
1. シックス・センシズ・シャハルート(Six Senses Shaharut)
シックス・センシズ・シャハルート (c) Six Senses
ウェルネスブランドのシックス・センシズがイスラエルで初めて手掛ける同施設は、ネゲブ砂漠南部のアラババレーに9月にオープン予定だ。施設外では、ジープやラクダに乗ってまるで聖書のワンシーンのような荒野を行くサファリや、遺跡探索、ベドウィン族との砂丘歩き、紅海ツアーなどが楽しめる。
施設内では、同グループの特徴とも言える西洋と東洋の影響に地元の要素も取り入れたスパを楽しめる。60の部屋とスイートも現地の特徴を反映していて、この地域に数千年間住んでいるナバテア人の遊牧民住居を現代風にアレンジした建物にある。
2. ザニエール・ホテルBãi San Hô
ベトナム中部にある半島の浜辺を臨むこの施設は、12月にオープン予定だ。人里離れた場所にあり、プライベートな滞在が楽しめる。71あるヴィラや邸宅は全て独立型で、ベトナムの伝統的デザインを取り入れている。
建物は全て自然素材で造られ、わらぶき屋根や竹でできた床、粘土とわらを混ぜた「コブ」でできた壁などが使われている。近くには広大なサンゴ礁があり、滞在中の目玉としては水上アクティビティーや、地元の村・寺院の散策がある。レストランはベトナムのさまざまな料理や、伝統的な料理を現代風にアレンジしたもの、新鮮なシーフードを提供し、湾を見渡す小屋で提供される。
3. レッド・カーネーション・ホテルズ・キージェラ(Red Carnation Hotels’ Xigera)
ボツワナのオカバンゴ・デルタ内、モレミ動物保護区にあるこの施設は、同国への渡航規制がなくなり次第、9~10月頃に客を迎える準備がほぼできている。他の多くの素晴らしいサファリロッジと差別化を図るべく、同施設はアートとデザインに力を入れている。太陽光発電と冷房が付いたヴィラはウオクイフクロウが飛ぶ姿を再現しており、アフリカ人芸術家30人が制作した特注の職人家具が多く使われている。
氾濫原を見渡すデルタの奥深い場所にいるだけで落ち着いた気分になれるが、多彩なスパのメニューによりさらに心が休まるだろう。また、保護区内でのドライブは、大半のサファリキャンプでは定時に提供されているが、ここでは自分の好きな時間帯を選ぶことができる。
真に自然と一体になりたいなら、3階建てのツリーハウスを利用しよう。ハウスはバオバブの木の形になっており、最上部の高さは約10メートル。約1.6キロメートル離れた場所にあり、自然の中で眠り、野生生物の音で目覚め、360度のパノラマを楽しみたい人にぴったりだ。