テクノからチャート、その他の音楽業界に関する執筆を担当。

BTS(Photo by Getty Images)

5月22日、BTS(防弾少年団)のシュガ(SUGA)がAgust D名義の新しいミックステープ『D-2』を発表した。さまざまなコメントやティーザー映像などで熱狂的なファンをさんざん焦らしたあげくの、唐突とも言えるリリースだった。

無料配布されるミックステープは、アーティストが商業的な規制を受けずに思う存分に自己表現できるメディアである。『D-2』は iTunesの世界中のチャートでいきなり1位を獲得し、収録曲はどれもたちまち反響を呼んだ。


BTSのSUGA(Photo by Getty Image)

最新作のリリースからわずか数週間後に予告された7月発売予定のBTSのニューアルバム『MAP OF THE SOUL : 7』の制作に追われるなか、時間をやりくりして最新のソロプロジェクトを完成させたSUGA。いわばBTSの7人のなかでも多作であることを証明したわけだが、SUGAは本当に「一番多作」なのだろうか?

初ミックステープリリースはRMだった


ソロプロジェクトの作品数だけを見れば、SUGAはBTSのスーパースター、アールエム(RM)に負けていない。これまで、ふたりは2本のミックステープをリリースしている。


BTSのRM(Photo by Getty Image)

BTSで最初にソロ活動を始めたのはリーダーのRMだ。5年前の2015年に、シンプルに自分の名前をタイトルにしたミックステープ『RM』をリリースしたが、アメリカではそれほど受けず、ビルボードでランクの低いワールドアルバムチャートでも12位どまりだった。それでも、際立つ存在にはなった。

そして2018年に発表した2作目の『mono.』はアメリカでも大成功を収め、最も権威のあるビルボード200で最高26位にランクされ、7人のメンバーのなかでは最初にソロとして記録を作った。

J-HOPEのミックステープは「ワールドアルバムチャート」で1位獲得


RMに次いでフルサイズのソロ作品を制作したのがSUGAだった。ソロ名義をそのままタイトルにした1作目のミックステープ『Agust D』(出身地の大邱(Daegu-town)とSUGAをつなげて逆から読んだもの)は2016年にリリースされ、ビルボードのいくつかのチャートにランクインしたが、メインチャートのビルボード200に入ることはなかった。今回出した『D-2』で、SUGAはフルサイズのソロ作品を2作発表した二人目のBTSメンバーになったわけだが、この最新ミックステープは果たしてどんな成績を残すだろう。


BTSのJ-HOPE(Photo by Getty Image)

BTSのメンバーのなかではSUGAとRM以外にもジェイホープ(J-HOPE)がミックステープをリリースしており、2018年に出した『Hope World』はワールドアルバムチャートで1位を記録し、ビルボード200でもトップ40入りを果たした。

残りのBTSメンバーのジン(JIN)、ジミン(JIMIN)、ヴィ(V)、ジョングク(JUNGKOOK)の4人は、今のところはまだミックステープを発表していないが、彼らがリリースするのは時間の問題だし、出ればすぐにチャートを席巻するにちがいない。いまや全員、アメリカでは押しも押されもせぬスーパースターなのだから、彼らが参加した企画はどんなものであれ成功を約束されている。

翻訳・編集=黒木章人/S.K.Y.パブリッシング

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