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2020.06.09

【6月第1週資金調達まとめ】電動キックボードのLuup、3億5000万円の資金調達など

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、6月1週目の“注目のトピック“として選ばれた6件の資金調達について紹介する。

AlpacaJapan


調達額:10億円
調達先:SBI証券 / ミンカブ・ジ・インフォノイド
備考:シリーズBラウンド/ニュースでは調達金額は10億円超と記載あり

「AlpacaRadar」を運営している金融×AIに取組むスタートアップ。

同社は2014年から既に深層学習(ディープラーニング)などのAI技術に加えて、ビッグデータ解析や金融向けのデータ・ストレージを独自に設計・開発するなどの技術にも強みを持っている数少ない企業だ。

同社はFinance領域に焦点を当てており、2016年3月から、日々のトレーディング業務をAIによって自動化するサービス「アルパカアルゴ」を提供している。

また、マーケット予測プラットフォームである「アルパカフォーキャスト」をローンチしており、複数の金融機関・事業会社に提供している。

Bloomberg社と共同で「AIPredictionMatrix(予測アプリケーション)」もBloombergユーザー向けに提供しており、AIを通して金融市場に大きな変化をもたらしている。

2020年6月にはシリーズBラウンドで総額10億円超の資金調達を実施。シリーズAの調達も合わせた累計調達額は20億円に到達している。

セツロテック


調達額:4億6600万円
調達先:SBIインベストメント / ときわ / テックアクセルベンチャーズ / フューチャーベンチャーキャピタル / 中山商事 / 北岡グループ / 徳島大正銀行 / 農林漁業成長産業化支援機構 / 阿波銀コンサルティング / 阿波銀行 / 香川銀行
備考:シリーズAラウンド/中山商事と資本業務提携

ゲノム編集による受託事業・研究開発・商品販売を手がけるバイオテクノロジー系スタートアップ。2017年に徳島大学発ベンチャーとして、同大学先端酵素学研究所に所属していた竹本龍也氏が設立。

ゲノム編集技術を用いて、マウスを簡便かつ高効率に作製できる手法を開発。遺伝子改変マウスの作製・販売から始め、将来的に産業界で遺伝子改変動物が利用されることを予見し、あらゆる遺伝子改変動物を提供する基盤企業となることを目標に掲げる。

2020年6月には、阿波銀行、阿波銀コンサルティング、農林漁業成長産業化支援機構、徳島大正銀行、香川銀行、フューチャーベンチャーキャピタル、中山商事、ときわ、SBIインベストメント、テックアクセルベンチャーズなどを引受先とする、4億6600万円の第三者割当増資を実施、中山商事との資本業務提携を締結。

今後は、畜産分野における新品種開発の事業拡大と社会実装を目的とした、研究開発環境の整備および、海外展開を強化していく方針だ。
次ページ > 腎疾患治療の再生医療や電動キックボードのシェアリング

文=STARTUP DB

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