ビジネス

2020.06.08

新型コロナで生まれた新しい10の事業の形

Amy Sussman/Getty Images


4. レストランがスーパーに

今は、スーパーに行くというシンプルなことでさえ難しくなっている。生鮮食品の入手経路を持ち、収入源を必要としているパネラ(Panera)やカリフォルニア・ピザ・キッチン(California Pizza Kitchen)、サブウェイなどの多くのレストランチェーンは、生鮮食品の販売を始めている。

顧客はレストランのメニューをオーダーすると同時に、生の野菜や肉、卵、さらにはビールなどの食料品を注文して持ち帰ることができる。客は必要な食料品を確実に手に入れられるし、レストランにとっては貴重な収入源となる。

5. 必需サービス従事者がおもちゃに

新型コロナウイルスの流行により、新たなタイプのスーパーヒーローが誕生した。それは、生活に必要不可欠なサービスを提供する労働者たちだ。米玩具メーカーのマテルは最近、デリバリーの運転手やスーパーの店員、医療従事者をモデルとした新しいフィッシャープライス・アクションフィギュアのシリーズを発表した。

6. パタゴニアが保存食販売を拡大

米アウトドア服販売大手パタゴニアが手掛ける保存食ブランド「パタゴニア・プロビジョンズ」は、アウトドアでの栄養補給のために開発されている。だが同社は最近、同ブランドを拡大し、他社製の保存食を販売するオンラインショップを立ち上げた。ショップではココナッツオイルやコーヒーなどの保存食を提供し、世界の食品サプライチェーンの維持を目指している。

7. GMの自動運転車が食品を配送

ゼネラルモーターズの自動運転車部門であるクルーズ(Cruise)は最近、休止状態だった自動運転車を使い、サンフランシスコの2つのフードバンクの食品配送を始めた。現在、自動運転車は必需サービスとはみなされておらず、運用が認められていない。だが、こうした団体を支援することで、フードバンクの従業員を他のサービスに振り分けられ、クルーズの車は走行許可が得られる。

8. 店舗前での商品受け渡し

多くの店で客の入店が禁止される中、各企業はネットや電話で注文を受けた品を店舗前で受け渡しするようになった。DSWやディックス・スポーティング・グッズ(Dick’s Sporting Goods)、マイケルズ、ベスト・バイなどの小売業者は直ちに、従業員が客と全く接触せずに商品を渡せる店舗外の受け取り場所を開設した。店舗前での受け渡しの仕組みを作ることで、従業員には仕事ができ、顧客は必要なものを手に入れられる。
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編集=遠藤宗生

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