管理職はもはや不要? 在宅勤務で露呈した意識改革の必要性

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今は、自分の役割を単なる管理者から一歩進め、リーダーとなるべき時だ。チームにとって次のような存在になることを目指そう。

1. 擁護者・問題解決者


あれこれと指示を出すのではなく、部下の成功を支えるために何ができるか尋ねよう。相手にとって最善となることを考える。部下の成功を阻んでいるような感情的・物理的な障害物を排除しよう。相手の擁護者になり、部下が最高の自分になれるよう手助けする。

2. メディア


人々は互いと離れていると、今何が起きているのかを知りたいと思うものだ。最新情報の共有や会社の他部署での状況の報告、従業員の成功話の他部署への共有を通し、会社についての信用できる情報源となろう。あなたは、部下にとっての「メディア」になれる。

3. 応援団


従業員の多くは、上司から毎日、あるいは毎時間確認されることを「マイクロマネジメント」だと感じるかもしれないが、一方で上司が自分のことを気に掛けていて、応援してくれていることを知りたがっている。部下が働いているかどうかは気にせず、部下の達成事項や成果を称えることに関心を向けよう。

4. 思いやりを持つ人


多くの人は、パンデミック下でも仕事を失っていないことに感謝しているが、それでも困っている人がいることを見逃さないようにすること。そうした人の不安の種としては、体や精神面での健康、経済状況などがある。多くの企業が厳しい決断を迫られていて、その決定はあなたにはどうしようもないことかもしれないが、思いやりを持つ機会にはなる。優しい言葉をかければ、最終的にどうなったとしても、相手はあなたのことをずっと忘れないだろう。

このパンデミックにより世界は変化しており、いつ、どこで、どのように成果を上げるかという働き方も今後、変化し続けるだろう。しかし一方で、組織の構造や役割の認識、私たちが提供する価値も大きく変化するはずだ。

あなたの部下は今、上から管理される必要性がないことに気づきつつあるかもしれない。しかし、だからといってリーダーが必要ないわけではない。私は理髪店に行かなくなくても髪を切れるようになったが、近い将来、また理髪店に行き始めるかもしれない。ただ「上手に切りましたね!」という言葉を聞きたいがために。

編集=遠藤宗生

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