黒人差別の本質は、50年前のキング牧師の「あの演説」から変わっていない

キング牧師の名スピーチ「I have a dream」から50年以上がたつが、現実は彼の夢とは遠い(Getty Images)


キング牧師の娘・バーニス「若者のねばり強さと決意に勇気をもらいました」


キング牧師、子ども
末娘のバーニスは、King CenterというNPO団体のCEOも勤めている(Getty Images)

キングの牧師の末娘バーニス・キングは、アメリカの大手メディアabc NEWSの取材に対し、今回のデモ運動について「人種を超えて多くの若者が、ねばり強さと危機感を持って行動していることをとても誇りに思う」と広がり続ける抗議の輪を称賛した。

また、キング牧師の死後も差別撲滅のために活動を続けた自身の母の言葉「私たちの戦いは終わることがない。本当の自由を勝ち取る日は来ない」を紹介し、「若者たちのねばり強さと差別がない社会を作ろうという決意がいま本当に社会を動かそうとしている」と語った。

今度こそ、キング牧師の夢だった差別なく全ての人が平等に扱われる社会の実現に向け、大きく社会が変化するのだろうか。彼の演説は、いつの時代も差別と闘い続ける人々へ勇気を与え続けることだろう。変化の可能性を秘めているいまだからこそ、この言葉に耳を傾けたい。

「絶望の谷間でもがくことをやめよう。われわれは今日も明日も困難に直面するが、それでも私には夢がある。それは、アメリカの夢に深く根ざした夢である」

文=田中舞子

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