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大陸を越えて抗議デモは広がっている / イギリス・ロンドン

抗議のトレードマーク「拳」の意味


抗議デモの写真を見ていると、拳をあげている様子が多く見られる。「Black Lives Matter」ムーブメントの象徴になっているこのシンボルの歴史は長く、権力を持つあらゆる機関に抑圧され不当な扱いを受ける市民の結束や抗議の象徴として長く使われてきた。アフリカ系アメリカ人の運動においては、1950年代から活発化した公民権運動の時代に使われていた。

なお、Black Lives Matterの運動は、2012年に当時17歳だったTrayvon Martinが亡くなった事件に対して、各SNS上で “#BlackLivesMatter” のハッシュタグが広まったことに始まる。そのときから、拳のイメージも合わせて使用されるようになった。

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ブルックリンで行われた抗議デモの様子 / アメリカ・ニューヨーク

拍手をしながら更新するデモ参加者たち。レストランの店主とみられる男性は、音楽を奏でることで、デモ参加を応援する意思を表しているように見える。

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抗議デモ中に、参加者と警官がハグをする様子

一部、SNS上ではこうした警察官を擁護するような動画に対して、抗議デモの意味がなくなる、または警察のプロパガンダだと揶揄する声も上がる。しかし、メディアで流れてくる暴動の裏側で、デモ参加者に心を寄り添わせている警察官もいることを忘れてはいけない。

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デモ参加者の訴えに耳を傾ける警察官、最後は膝をつき敬意を示す / アメリカ・ロサンゼルス

この動画では、アフリカ系アメリカ人の歌手/女優のキキ・パーマーが警察官にマーチを一緒にして欲しいと懇願している。それに対し、警察官は「一緒にプロテストはしたいができない」と返答。しかし、他の参加者に、せめて膝をついて敬意を表すようにと言われると、有無を言わず膝をついた。周りの警官たちもそれに続く。

実はこの、膝をつくという行為によって、彼らが免職される可能性も考えられる。警察や州兵は、政府のプロテストを止めるという命令で派遣されているため、契約上はそれに背いていることになる。リスクを冒して敬意を示す警官たちに、周りの人たちは拍手を送った。

抗議デモによって、善良な市民に対する武装した警察の攻撃による被害が後を絶たないのは事実だ。警察がいかに、非人間的で残忍な対応をしているかということを指摘することで、社会構造による人種差別は改善するかもしれない。

しかし、人種差別は最終的には、一人ひとりの問題であり、その意識が変わらない限り本当の意味での解決にはならない。警察や軍隊として、抗議活動を止める立場にあっても、デモ参加者に心から寄り添っている人がいることは、頭の片隅に入れておくべきだろう。あなたは、これらの写真や動画からどんなことを感じ取るだろうか。

文=初見 真菜 編集=督あかり 写真=Getty Images

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