ビジネス

2020.06.06 08:00

マスクのサブスクサービス開始の米企業、欧州にも事業拡大へ


パンデミックで従来の事業が絶望的な状況に陥ったものの、その影響の大きさを理解していたジョージと妻は、地元の病院に25万枚のマスクを提供することにした。マスクを1枚販売するごとに、1枚を国内の医療従事者に寄付する。現在までに救助隊員などに寄付したマスクは、すでに10万枚を超えたという。

「現時点では、私たちが抱える問題を解決してくれるワクチンがありません。世界中に真に影響を及ぼすには、すべての人、すべての企業が何かしなくてはなりません」とジョージは語る。

「製品やサービスを提供する企業が、誰かを助けるための方法や慈善活動をどのように行うべきか明確に打ち出せないのは、正しいことではありません」

マスクの着用を求める州や企業が大幅に増加するなか、この新事業が同社をパンデミックの影響から救っていることも間違いない。

同社は先ごろ、英国内でのビジネスを開始。「マスククラブ.eu」が同国内で生産する製品で、サブスクリプション・サービスを展開する。欧州市場にも近く進出する計画だ。

ジョージは今後について、「販売したマスクの枚数に合わせて、英国に寄付します。フランスやスペインでも、販売数に応じて各国に寄付します」と説明する。流通の面で課題が残されていることから、英国や欧州では、マスクそのものではなく、売上高の10%を寄付することにしたという。

編集=木内涼子

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