今年の首位は、カイリー・ジェンナーの年収5億9000万ドル(約640億円)。収入の多くは今年1月、自身が手掛ける化粧品企業の株式の51%をコティに売却した際の利益だった。ジェンナーはここ数年にわたり自身の事業の規模を誇張していたが、事業売却により巨額の利益を得たことは事実であり、売却額はセレブ史上最大級となった。
2位はカニエ・ウェストの年収1億7000万ドル。収入の大半は、スニーカー「Yeezy(イージー)」でのアディダスとのコラボレーションから得たものだった。
ランキング入りしたセレブたちがストリーミング大手企業から得た収入の総額は3億ドルで、うち3分の2以上がネットフリックスによるものだった。ストリーミング企業から大きな収入を得たセレブには、ライアン・レイノルズ(18位、年収7150万ドル)、ビリー・アイリッシュ(43位、年収5300万ドル)、ジェリー・サインフェルド(46位、年収5100万ドル)がいる。
音楽界では、ツアーによって年収が自己最高額を記録するアーティストが相次いだ。エド・シーランの「ディバイド・ツアー」は2年余りで890万人を動員。興行収入は7億7600万ドルに達し、U2が樹立した最高記録を更新した。ただ、新型ウイルスの流行を受け、テイラー・スウィフトやポール・マッカートニー(93位、年収3700万ドル)を含むアーティストらは一様にツアーを中止しており、次年度のランキングではこの影響が出る見通しだ。
スポーツでは、ロジャー・フェデラー(3位、年収1億630万ドル)がテニス選手としては初めて、世界で最も稼ぐアスリートとなった。また、クリスティアーノ・ロナウド(4位、年収1億500万ドル)はチームスポーツ選手としては初めて、引退前のキャリア累計収入が10億ドルを突破。大坂なおみ(90位)の年収は、女子スポーツ史上最高額となる3700万ドルに達した。