ビジネス

2020.06.05 11:00

カフェの次はパフェ。松本龍祐がコロナ禍での新ブランド展開を語る

カンカク代表取締役の松本龍祐

「リアルビジネスをやっている立場としては、甚大な影響がありましたね……。それに加えて、今後はリアルな店舗をインターネット的なペースで増やしていくのは難しい。今まで考えていたビジネスモデルは転換しないといけないと思っています。どこの企業もそうだと思いますが、自分たちも冬の時代への備えを考えているところです」

この2カ月を振り返り、カンカクの松本龍祐はこう思いを口にした。彼が新会社「カンカク」を立ち上げ、東京・北参道に完全キャッシュレスカフェ「KITASANDO COFFEE」をオープンしたのは2019年8月のこと。今年2月には、2店舗目となる「TAILORED CAFE(テイラードカフェ)」を麻布十番にオープン、また初のポップアップ店舗「TAILORED CAFE GINZA tmp(ギンザ テンプ)店」を期間限定で銀座にオープンした。

さらには月額3800円でスペシャルティコーヒー(400円/杯)が毎日楽しめ、ドリンクメニューが全品200円引きになる定額プラン「メンバーシップ」を、専用のモバイルオーダーアプリ「COFFEE App」にてリリースするなど、順調に事業を拡大させていた。



しかし、その約1カ月後に新型コロナウイルスが猛威を振るう。メンバーシップは毎日オフィスに通うビジネスパーソンが主なターゲットだったが、多くの企業が在宅勤務を実施したため、メンバーシップも一時的に課金日を延長。また安全対策のため、店舗は時短・減席での営業を余儀なくされた。

新型コロナウイルスは長期化が予想されており、ニューノーマル(新常態)に向けて多くの企業、家庭が新たなワークスタイル、ライフスタイルを模索している。そうした中、松本も新しい生活様式に合わせて、新たな取り組みを試みている。

先日、サブスクリプションデリバリーサービス「WEEKDAY COFFEEプラン」をTAILORED CAFEから2.0km圏内でスタートさせたほか、今回、新たなブランドも立ち上げた。

6月5日、カンカクは夜パフェブランド「parfait✕parfait(パフェパフェ)」を新たにスタートするとともに、初回450箱限定で先行予約の受付を開始したことを発表した。


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文=新國翔大 人物写真=小田駿一

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