この2カ月を振り返り、カンカクの松本龍祐はこう思いを口にした。彼が新会社「カンカク」を立ち上げ、東京・北参道に完全キャッシュレスカフェ「KITASANDO COFFEE」をオープンしたのは2019年8月のこと。今年2月には、2店舗目となる「TAILORED CAFE(テイラードカフェ)」を麻布十番にオープン、また初のポップアップ店舗「TAILORED CAFE GINZA tmp(ギンザ テンプ)店」を期間限定で銀座にオープンした。
さらには月額3800円でスペシャルティコーヒー(400円/杯)が毎日楽しめ、ドリンクメニューが全品200円引きになる定額プラン「メンバーシップ」を、専用のモバイルオーダーアプリ「COFFEE App」にてリリースするなど、順調に事業を拡大させていた。
しかし、その約1カ月後に新型コロナウイルスが猛威を振るう。メンバーシップは毎日オフィスに通うビジネスパーソンが主なターゲットだったが、多くの企業が在宅勤務を実施したため、メンバーシップも一時的に課金日を延長。また安全対策のため、店舗は時短・減席での営業を余儀なくされた。
新型コロナウイルスは長期化が予想されており、ニューノーマル(新常態)に向けて多くの企業、家庭が新たなワークスタイル、ライフスタイルを模索している。そうした中、松本も新しい生活様式に合わせて、新たな取り組みを試みている。
先日、サブスクリプションデリバリーサービス「WEEKDAY COFFEEプラン」をTAILORED CAFEから2.0km圏内でスタートさせたほか、今回、新たなブランドも立ち上げた。
6月5日、カンカクは夜パフェブランド「parfait✕parfait(パフェパフェ)」を新たにスタートするとともに、初回450箱限定で先行予約の受付を開始したことを発表した。