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新型コロナウイルス感染防止のために、マスクをつけるべきか、つけなくてもよいのか──最近はこうした議論があちこちで交わされている。米疾病予防管理センター(CDC)は4月はじめにガイドラインを更新。食料品店やドラッグストアなどの公共の場では布製マスクを着用するよう呼びかけている。そうした場では、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)が難しいからだ。

では、自宅の中ではマスクをつけるべきだろうか。

この考えを一蹴する前に、学術メディア「BMJグローバル・ヘルス(British Medical Journal Global Health)」で発表された最新研究について考えてほしい。そこには、自宅でマスクを着用すると、家族間のウイルス感染が79%予防できると書かれてあるのだ。

重要な点は、症状が現れる前から自宅でマスクを着用していなければ、効果がない点だ。

研究チームがこうした結論に達したのは、中国の北京に住む124世帯460人を対象に、パンデミック時に家庭内でどのような予防策を講じ、どう行動したかを調査したことによる。この調査から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症させるウイルス「SARS-CoV-2」の人から人への感染ケースは、その大部分が家庭内で起きていることがわかった。

調査に参加した家族それぞれには、2月末から3月末までのあいだに新型コロナウイルスへの感染が確認された人が少なくとも1人いた。世帯人数は2人から9人までさまざまで、多くが3世代で構成されていた。

研究チームの目的は、ウイルスの潜伏期間中(一次感染者が感染してから14日間)に家族が感染するリスクを高める要素と低める要素は何かを解明することだった。

潜伏期間中に二次感染が起きたのは、124家族中41家族で、成人と子ども合わせて77人の体調が悪化した。子どもは一般的に軽症だった。成人の場合は83%が軽症だったが、10人に1人が重症化。危篤状態に陥ったのは1人だった。

研究論文には、一次感染者を含め、発症前に自宅でマスクを着用していれば、感染防止に79%の効果があったと書かれている。また、家庭内の清掃に漂白剤や消毒薬を頻繁に使うことも有効で、77%の効果があったと記されている。

公共の場だけでなく、自宅でもつねにマスクを着用することが効果的だということが、研究で裏づけられたと研究チームは述べている。また、自己隔離中の人や、強制隔離されている人と一緒に住んでいる家族、ならびに、つねに感染リスクにさらされている医療関係者の家族については、このアドバイスが最も当てはまるとしている。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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