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月や太陽は必ず、the moon, the sun でなければなりません。世界に一つしかないので、「どの月でもいい」ということはあり得ないからです。

また、

This is the only way.

The most important thing is health.

などは、上記の定義を移行して考えると、「a」という服を着せることはできず、「the」という服を着せなければならない理由が見えてきますでしょうか。

「あえて裸で」の場合?


逆に、名詞(モノ/コト/ヒト)に、あえてa(an)/the という服を着せないで、裸のままで使いたいときもあります。

それは、きちんとした輪郭を絵に描く必要がない時や、そもそも形がないコト/モノの時です(I like cats. のように複数にする必要がある場合もありますが、今回の主旨ではないのでここでは省きます)。

1.I have coffee every morning.

2.She is in trouble.

3.Smoke is coming out of the engine.

4.Love is beautiful.

1.は、何杯飲むかという情報が必要なのではなく、「紅茶や牛乳ではなくコーヒー」を飲むことを伝えたい時。

2.3.4.は、きちんとした輪郭を絵に描く必要がない時や、そもそも形がないコト/モノの時。

重要なのは、絵に描けないという「違和感」


一番のコツは、英語を話す時も聞くときも、イメージとことばをつなげるトレーニングをし、「英語の情報処理とはこういうものだ」ということを脳に認知させることだと思います。

ですから、たとえば日本で、こどもが初めて英語と出会う学校の授業で、「apple=りんご」と教えてしまうのは、まるで源流からいきなり汚れた水を流すようなものになってしまいます。「apple=目に見えないりんご」からスタートすることで一貫した認知ができるようになるのではないかと思います。

前述したように、言語処理において、日本人は「ことば→絵」という回路を自然には使いません。

My friend gave me chocolate.”と言ってしまっても、日本語に頼る回路を使うと→「友達が私にチョコレートをくれた」→何がおかしいの?と、間違いには気づかなくなります。

以上が大きな前提の説明ですが、英語の冠詞や数の概念については、日本人のメガネには「そうくるか!」と映ることも多々あります。

あとはどんどん英語を使っていくうちに、脳内で絵に描くことに慣れてくると、「絵に描けない」という違和感に気づくようになり、そこで必然性と出会うことになります。

そして、必然性と法則性に出会うことで理不尽な暗記からは解放されていくと思います(どんどん使わなければそうはならないということです)。



オールライトちえみ◎日本人に最適な認知に主眼をおいた英語解説やセミナー、コンサルテーションを手掛ける。目標は、英語の授業からテキストや教科書をなくし、文法用語を教室から消すこと。

文=オールライトちえみ 構成=石井節子

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