ビジネス

2020.06.06 08:30

バングラデシュの衣料労働者を支援するサービスが人気に


ロスト・ストック経由で労働者を支援するには、同サービスのウェブサイトを訪れ、レディースあるいはメンズのどちらかを選び、いくつかの質問に答えるだけでいい(ボックスに入れる衣料品を、購入者のサイズやスタイルに合わせるための質問だ)。数週間後には、好みに合った衣料品入りのボックスが郵送で届けられる(現在の配送先は英国とアイルランドのみだが、今後拡大する可能性もある)。

モールジーでは、同サービスが有する既存データや物流フレームワークを使って、購入者と労働者の両方に向けた仕組みを構築した。どんなに優秀な人道的慈善団体であっても、9億8200万着という膨大な「行き場を失った衣料品」に関して、寄付以外の解決策を見いだすのは難しいとわかっていたからだ。

モールジーでは、透明性を十分に確保するため、自社以外の小売企業の幹部で構成された委員会を設置し、業務の監督と定期的なミッションの見直しを担ってもらうという。

現在、ロスト・ストックで販売されるボックスの売上のうち、3%が決済手数料、9%が人件費および販促費、30%が製品の仕入費用、9%が輸送および流通費、12%が送料に費やされている。残りの37%が、同社提携先であるNGO「サジダ財団(SAJIDA Foundation)」に送られる。

「Zoom」を使っておしゃべりする友達が、次に「ショッピングできなくて残念」と話したら、このサービスを紹介してあげよう。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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