しかし、自分の周囲のことを全てコントロールしようとすればするほど、より不安に感じるようになるだろう。これは、心配する、コントロールしようとする、失敗する、また心配するを繰り返す悪循環で、壊す必要があるものだ。
経済状況や他者の行動など、自分が制御できないことについて心配することで、最高の自分でいるために必要な心の強さが失われてしまう。また、自分を責め過ぎることや他者の行き過ぎたマイクロマネジメントなど、害を与える習慣につながってしまいかねない。
しかし、一生「心配してばかりいる嫌な人」でい続ける必要はない。異なる考え方をするために心を制御し、脳を訓練することができるのだ。
ここでは、自分で制御できないことについて心配していると気づいたときにできる2つのことを紹介する。
1. 現実的なコントロール感を構築する
自分でコントロールできるものとできないものを特定する。たとえば、マーケティング用の広告がどれほど目を引くかはコントロールできるが、人があなたの商品を買うかどうかはコントロールできない。
また、従業員には成功に必要なツールを与えることができるが、生産的になるよう強いることはできない。健全なコントロールのバランスを取ることができれば、態度や振る舞いを自分で選ぶことができても多くの外的要素はコントロールできないと分かるはずだ。
問題に直面したり居心地の悪さを感じたりする場合、「これは私が解決できる問題なのか? それとも問題についての感じ方を変える必要があるのか?」と自問すること。
問題が自分のコントロールの範囲であれば対処する。それがコントロールできないことであれば、感情の状態を変化させることに焦点を当てよう。趣味に打ち込むことや瞑想(めいそう)の実践など、物事がコントロールできないときに引き起こされる居心地の悪さに対処するため、健全な対処スキルを使おう。