「将来つきたい職業」の1位。次世代クリエイターを育成するアカデミーが新たに誕生


AI時代は「人間らしさ」で勝負する


── 開校まで、あと約1年。バンタンクリエイターアカデミーをどのような存在にしていきたいと考えていらっしゃるか、教えてください。

これからは、ますます「個」が活躍していく時代。「次世代クリエイターの育成」を掲げるバンタンだからこそ、そんな時代の変化に合わせ、上手にセルフブランディングができるクリエイターやマネージャー、映像編集者を育成していきたいです。

日本の教育はシステム上画一的になりがちですし、数ある専門学校も技術や知識の向上に特化している機関がほとんどです。しかし、近年囁かれている「今後は人間の仕事がAIに代替されていく」という論調にならえば、共通の知識やルールは真っ先にAIに取って代わられてしまうものだと考えています。生徒の皆さんには、単なるものづくりではなく「その人らしさ」を活かして活躍できる、真のクリエイティビティを身につけて欲しいです。

── とはいえ、教育機関における「第1期生」は、実績がなく不安を覚える方もいるのではないでしょうか。

まだ実績のないアカデミーですから、お気持ちは理解できます。特に保護者のなかには「子供が入校を志望しているけど賛同できない」「専門的すぎて潰しがきかないのではないか」と感じている方もいるかもしれません。しかし「個」が活躍できる時代であることは、フリーランスの世界でも一般企業の世界でも同じですし、一般企業の間でも動画コンテンツへの需要は高まっています。動画が一般的となっている今、仕事の選択肢は拡がることになると感じています。

ほかにも、そもそも「映像制作」と聞いて特別な才能が必要だと感じている方もいるかもしれませんが、今の若者は大人が想像している以上に動画コンテンツに慣れ親しんでいます。TikTokが良い例で、日常生活で無意識のうちに動画編集の基礎を学んでいたりするんです。そんな状況下で、大人が一方的に無理だと決めつけ、子供の可能性を狭めてしまうのは非常にもったいないと思います。

教育に限らず、まずはチャレンジしない限り成功も生まれない。もし挑戦したい気持ちがあるのなら、まずは一歩を踏み出してみて欲しいです。

文=倉益璃子

ForbesBrandVoice

人気記事